ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
定期連載ってのはー……
(再び、テーブルに突っ伏す。かりかり、と彼女の手には少し大きいペンが、しかし滑らかに紙の上を滑っていくのを見ながら、ふてくされた声音で)
つまり、毎月「はぐるま姫の冒険」を読ませて欲しい、ってお願いされてるってこと。
……リラまでそんなこと言うのぉ?
(再び、テーブルに突っ伏す。かりかり、と彼女の手には少し大きいペンが、しかし滑らかに紙の上を滑っていくのを見ながら、ふてくされた声音で)
つまり、毎月「はぐるま姫の冒険」を読ませて欲しい、ってお願いされてるってこと。
……リラまでそんなこと言うのぉ?
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いつも、かわいくて、だいすきです。
たんていのおはなしが、とても、おもしろかったです。
あと、おしろで、お人ぎょうとダンスをするのが、
わたしも、ダンスのれんしゅうが、すきなので、すてきだなとおもいました。
おまつりのまほうで、おおきなおんなの子になって、うれしかったですか?
わたしは、小さいお人ぎょうになってみて、おもしろかったけど、たいへんだったので
なぐるまひめさまは、これからも、がんばてください。
ありさ・ちぇすたとん](原文ママ)
《チェスタートン氏の御息女からの、お手紙だ。ファンレターとも言うね!
キミの書いた特異運命座標たちの記事はこんなところにまで影響を及ぼしているということだよ! 凄いじゃないか梔君!》
「……で?」
《返事を貰えないだろうか》
「編集長」
《頼む! 出資者の機嫌を損ねる訳にはいかんのだよ!
梔君、キミならわかってくれるだろう!わかってくれるね!》
「へん」
《頼んだよ!!!》
――――無音となった受話器。
綺麗な花柄の、よれよれの字が綴られた便箋。
それらを暫し死んだ目で見下ろして。
「……私の仕事じゃないでしょう、これ」