ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
梔色特別編纂室
ふふ、今日はお菓子と悪戯の夜なの。刺激的でしょ?
油断は禁物ですよ、「お嬢さん」!
(にまり。笑って、小さな……いつもよりも大きな、暖かくやわらかな手を取る。)
(一年先。人形の枠を外れ、人間へと近づいて。彼女は「何に」なるんだろう。)
(私が見ているのは、もしかしたら……ちいさな私の読んでいたおとぎ話の続き、かも知れない。そんな妄想を自分に許せるくらいには、今の私は、機嫌がいい。)
(手を繋いだまま、魔法の夜を行く。いつの間にかコートの下の尻尾は、とても上機嫌に跳ねていた。)
油断は禁物ですよ、「お嬢さん」!
(にまり。笑って、小さな……いつもよりも大きな、暖かくやわらかな手を取る。)
(一年先。人形の枠を外れ、人間へと近づいて。彼女は「何に」なるんだろう。)
(私が見ているのは、もしかしたら……ちいさな私の読んでいたおとぎ話の続き、かも知れない。そんな妄想を自分に許せるくらいには、今の私は、機嫌がいい。)
(手を繋いだまま、魔法の夜を行く。いつの間にかコートの下の尻尾は、とても上機嫌に跳ねていた。)
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
「編集長、私は……」
「……んもうっ」
無音となった受話器を叩きつける。
――――扮装のひとつもしないと浮くだろう?
三角耳の奥に、冗談めかした軽い声が残響して。
通りにはカボチャのランタンが浮かび
有象無象、魑魅魍魎が笑い合い
猫は、カメラを片手に重い足取りで彷徨いだす。
ゆめまぼろしの夜が、始まった。