ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
「じゃあ」?
(往来で燥ぐように踊る少女は、祭りの灯の下で、ほんとうに、ただの――――)
(感傷に浸りすぎだと、自覚する。とん、と胸に手を当てて)
……こんなものは、身に着くものよ。生まれながらじゃなくって。
それに、きっと、貴方には貴方の「女性の魅力」が伴うものよ。「こう」じゃあなくってもね。
……今でも上目遣いの使いどころは大したものよ、「お嬢さん」?
(往来で燥ぐように踊る少女は、祭りの灯の下で、ほんとうに、ただの――――)
(感傷に浸りすぎだと、自覚する。とん、と胸に手を当てて)
……こんなものは、身に着くものよ。生まれながらじゃなくって。
それに、きっと、貴方には貴方の「女性の魅力」が伴うものよ。「こう」じゃあなくってもね。
……今でも上目遣いの使いどころは大したものよ、「お嬢さん」?
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「編集長、私は……」
「……んもうっ」
無音となった受話器を叩きつける。
――――扮装のひとつもしないと浮くだろう?
三角耳の奥に、冗談めかした軽い声が残響して。
通りにはカボチャのランタンが浮かび
有象無象、魑魅魍魎が笑い合い
猫は、カメラを片手に重い足取りで彷徨いだす。
ゆめまぼろしの夜が、始まった。