ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
カタリヤ、海洋の出身だったのね。
……じゃあやっぱり、わたし、村娘に変身してよかったわ。
(スカートの両裾をつまんで、くるり、その場で踊るように一回転)
(ああ、重たさのある布が風を切る感覚!)
ううん……わたしが「大人」になれるかは、わからないけれど。
でも。カタリヤは女性として、とても魅力的でしょう?
だからわたし、すこし、憧れるわ。
……じゃあやっぱり、わたし、村娘に変身してよかったわ。
(スカートの両裾をつまんで、くるり、その場で踊るように一回転)
(ああ、重たさのある布が風を切る感覚!)
ううん……わたしが「大人」になれるかは、わからないけれど。
でも。カタリヤは女性として、とても魅力的でしょう?
だからわたし、すこし、憧れるわ。
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「編集長、私は……」
「……んもうっ」
無音となった受話器を叩きつける。
――――扮装のひとつもしないと浮くだろう?
三角耳の奥に、冗談めかした軽い声が残響して。
通りにはカボチャのランタンが浮かび
有象無象、魑魅魍魎が笑い合い
猫は、カメラを片手に重い足取りで彷徨いだす。
ゆめまぼろしの夜が、始まった。