ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
まあ、そうなの……?
……じゃあ、これからは気をつけなければいけないわね。ありがとう、カタリヤ。
……きゃっ!
(全身が重みを伴って持ち上がる未知の感覚に、思わず声が漏れてしまったみたいです。)
(けれども、嫌ではありません。むしろ、からだ中が誰かの腕に収まってるのは、心地がいいぐらい。)
だって。わたしは、「姫」以外の生き方を、知らなかったから。
(しかもカタリヤから聞いたお話では、自分は「人間のお姫様」に近づいていると言うではありませんか。)
だから……人間の姿、だけじゃなくて。
「姫」じゃないわたしに、一度、なってみたかったの。
……じゃあ、これからは気をつけなければいけないわね。ありがとう、カタリヤ。
……きゃっ!
(全身が重みを伴って持ち上がる未知の感覚に、思わず声が漏れてしまったみたいです。)
(けれども、嫌ではありません。むしろ、からだ中が誰かの腕に収まってるのは、心地がいいぐらい。)
だって。わたしは、「姫」以外の生き方を、知らなかったから。
(しかもカタリヤから聞いたお話では、自分は「人間のお姫様」に近づいていると言うではありませんか。)
だから……人間の姿、だけじゃなくて。
「姫」じゃないわたしに、一度、なってみたかったの。
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「編集長、私は……」
「……んもうっ」
無音となった受話器を叩きつける。
――――扮装のひとつもしないと浮くだろう?
三角耳の奥に、冗談めかした軽い声が残響して。
通りにはカボチャのランタンが浮かび
有象無象、魑魅魍魎が笑い合い
猫は、カメラを片手に重い足取りで彷徨いだす。
ゆめまぼろしの夜が、始まった。