ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
ふふっ、ええ。
(知り合いと出会ったことで気を遣ってくれたのでしょうか、帽子を脱いでの挨拶と共に去ってゆく詩人さんに笑顔で手を振って。)
ほんの数日の間だけ。
わたしは「はぐるま姫」じゃない、ただの村娘よ?
(普段の自分よりずっと大きな耳にかかる吐息は、ひどくくすぐったくて)
(特別寒いわけでもないのに、ぶるりと身が震えてしまいました。)
ありがとう。カタリヤも、まるで王子様みたいな格好をしているのね?
……カタリヤが「大きく」見えないなんて。なんだか、へんな感じだわ。
(知り合いと出会ったことで気を遣ってくれたのでしょうか、帽子を脱いでの挨拶と共に去ってゆく詩人さんに笑顔で手を振って。)
ほんの数日の間だけ。
わたしは「はぐるま姫」じゃない、ただの村娘よ?
(普段の自分よりずっと大きな耳にかかる吐息は、ひどくくすぐったくて)
(特別寒いわけでもないのに、ぶるりと身が震えてしまいました。)
ありがとう。カタリヤも、まるで王子様みたいな格好をしているのね?
……カタリヤが「大きく」見えないなんて。なんだか、へんな感じだわ。
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「編集長、私は……」
「……んもうっ」
無音となった受話器を叩きつける。
――――扮装のひとつもしないと浮くだろう?
三角耳の奥に、冗談めかした軽い声が残響して。
通りにはカボチャのランタンが浮かび
有象無象、魑魅魍魎が笑い合い
猫は、カメラを片手に重い足取りで彷徨いだす。
ゆめまぼろしの夜が、始まった。