ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
(10代前半くらいの、小柄な少女。)
(まるでお人形のように整った顔立ちに、紫水晶の色をした澄んだ瞳)
(その頬は、血が通った色をして)
(暫し、じっと見つめてしまったのは、ただの観察だったのか、自分でも分からなかった。)
……あまりにも美しい声でしたので、失礼。つい、声をかけてしまいました。
(軍帽を軽く持ち上げる。猫の耳がひょこん、と立ち上がり、コートの端から梔色の猫の尻尾が覗く)
(こちらはただの扮装なのだ。いくら衣装だけを取り繕ったところで一目瞭然だろう)
さぁ? ひげもじゃの王様に、知り合いはいなくてね。
……小さな小さなお姫様には、お友達がいるのだけれど?
(まるでお人形のように整った顔立ちに、紫水晶の色をした澄んだ瞳)
(その頬は、血が通った色をして)
(暫し、じっと見つめてしまったのは、ただの観察だったのか、自分でも分からなかった。)
……あまりにも美しい声でしたので、失礼。つい、声をかけてしまいました。
(軍帽を軽く持ち上げる。猫の耳がひょこん、と立ち上がり、コートの端から梔色の猫の尻尾が覗く)
(こちらはただの扮装なのだ。いくら衣装だけを取り繕ったところで一目瞭然だろう)
さぁ? ひげもじゃの王様に、知り合いはいなくてね。
……小さな小さなお姫様には、お友達がいるのだけれど?
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「編集長、私は……」
「……んもうっ」
無音となった受話器を叩きつける。
――――扮装のひとつもしないと浮くだろう?
三角耳の奥に、冗談めかした軽い声が残響して。
通りにはカボチャのランタンが浮かび
有象無象、魑魅魍魎が笑い合い
猫は、カメラを片手に重い足取りで彷徨いだす。
ゆめまぼろしの夜が、始まった。