ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
(髪は編んでまとめ上げ、軍帽を被る。コートが尻尾を隠してくれるだろう。)
(服に体を収めるのに結構苦労したが、鏡の中で貴族風の衣装を纏った私はなんとか……男装の麗人、といった風に見えていた。)
……イヤだって言ったのに。
(貸衣装屋を出て、カメラを手にふらりと、通りへ。)
(服に体を収めるのに結構苦労したが、鏡の中で貴族風の衣装を纏った私はなんとか……男装の麗人、といった風に見えていた。)
……イヤだって言ったのに。
(貸衣装屋を出て、カメラを手にふらりと、通りへ。)
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「編集長、私は……」
「……んもうっ」
無音となった受話器を叩きつける。
――――扮装のひとつもしないと浮くだろう?
三角耳の奥に、冗談めかした軽い声が残響して。
通りにはカボチャのランタンが浮かび
有象無象、魑魅魍魎が笑い合い
猫は、カメラを片手に重い足取りで彷徨いだす。
ゆめまぼろしの夜が、始まった。