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梔色特別編纂室
いいえ。
気持ちの整理がついてなかったことも、振り返れて。
わたしも、よかったと思うわ。誰かにお話を聞いてもらえるって、嬉しいものね?
(やはり嘘偽りのない、心からのことばです。)
(「死」というものを認識すればこそ、これから向き合ってゆく可能性をも考える。)
(お姫様はきっと、より「いのち」に近づいたのでしょう。)
貴族……お芝居?
あ。もしかして、皆で探偵をすることになったときの話かしら。
ええとね、あの時はね……。
(ちいさな舌は辿々しく回りゆく。)
(時にはミルクティーとお菓子で、甘やかな言葉を彩りながら。)
(たくさん、たくさん、お話をするのでした。)
気持ちの整理がついてなかったことも、振り返れて。
わたしも、よかったと思うわ。誰かにお話を聞いてもらえるって、嬉しいものね?
(やはり嘘偽りのない、心からのことばです。)
(「死」というものを認識すればこそ、これから向き合ってゆく可能性をも考える。)
(お姫様はきっと、より「いのち」に近づいたのでしょう。)
貴族……お芝居?
あ。もしかして、皆で探偵をすることになったときの話かしら。
ええとね、あの時はね……。
(ちいさな舌は辿々しく回りゆく。)
(時にはミルクティーとお菓子で、甘やかな言葉を彩りながら。)
(たくさん、たくさん、お話をするのでした。)
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「信頼できる店」を押さえておくのも、記者には必須。
選んだのは上流階級の子女にも人気のレストラン、その奥の小部屋。
白が眩しいエプロン姿のメイドが下がってしまえば
テーブルの上のベルを鳴らすまで、誰もここには来ない。
午後の、お茶会の時間。
ティー・スタンドには小さなケーキやスコーンが並んで
紅茶もミルクも、香りづけのブランデーもたっぷり。
「わざわざお越しいただいて嬉しいわ、姫様。」
蜜色の猫が、三日月のように笑う。
「お話をしましょ、たくさん、ね?」