ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
(長い睫毛が、紫水晶の瞳を簾のように覆う。その表情には、見覚えがあった。)
……貴方も悲しかったのね。この間聞いた「悲しかったこと」って、彼女のこと?
(ぱたり、と手帳を閉じてペンも置く。きっとここから先は、綴るものじゃない――――今は。)
でも、顔も知らなかったのでしょう?
……貴方も悲しかったのね。この間聞いた「悲しかったこと」って、彼女のこと?
(ぱたり、と手帳を閉じてペンも置く。きっとここから先は、綴るものじゃない――――今は。)
でも、顔も知らなかったのでしょう?
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「信頼できる店」を押さえておくのも、記者には必須。
選んだのは上流階級の子女にも人気のレストラン、その奥の小部屋。
白が眩しいエプロン姿のメイドが下がってしまえば
テーブルの上のベルを鳴らすまで、誰もここには来ない。
午後の、お茶会の時間。
ティー・スタンドには小さなケーキやスコーンが並んで
紅茶もミルクも、香りづけのブランデーもたっぷり。
「わざわざお越しいただいて嬉しいわ、姫様。」
蜜色の猫が、三日月のように笑う。
「お話をしましょ、たくさん、ね?」