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梔色特別編纂室
(恋人、という概念は、さすがのお姫様とてすでに知っております。)
(人と人との関係性において「恋」は大きな意味を持つもののひとつですから。なればこそ……)
……恋人? どうして?
(きょとん、と。心底不思議そうな様子で聞き返すのでした)
(人と人との関係性において「恋」は大きな意味を持つもののひとつですから。なればこそ……)
……恋人? どうして?
(きょとん、と。心底不思議そうな様子で聞き返すのでした)
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「信頼できる店」を押さえておくのも、記者には必須。
選んだのは上流階級の子女にも人気のレストラン、その奥の小部屋。
白が眩しいエプロン姿のメイドが下がってしまえば
テーブルの上のベルを鳴らすまで、誰もここには来ない。
午後の、お茶会の時間。
ティー・スタンドには小さなケーキやスコーンが並んで
紅茶もミルクも、香りづけのブランデーもたっぷり。
「わざわざお越しいただいて嬉しいわ、姫様。」
蜜色の猫が、三日月のように笑う。
「お話をしましょ、たくさん、ね?」