ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
緊張……。
……からだがこわばって、胸の奥の方が締め付けられるような感覚のこと、よね。
(品のある内装と、あちこちから漂う芳醇そのもののような香りのおかげでしょうか。話題に反して、表情はごく自然に弛んでおりました。)
ええ、あるわ。『シルク・ド・マンドゥール』討伐のとき……。
ブロウマンという、とても大きな敵と戦ったの。
(新聞記者であれば、幻想中を騒がせた彼のサーカスのことは一通り知っているでしょうか。)
(ブロウマンこと、「『スピットファイア』ティム・ザ・ブロウマン」)
(炎に包まれた巨大な人骨が如き姿を持つ、異形の魔種。イレギュラーズたちの奮戦と共に、その名がいくらかの新聞で語られていたとて、不思議ではありません。)
(要するに……とてつもない、強敵です。)
……炎のためばかりでなく、対峙しているだけで体がぴりぴりしたわ。
緊張という感覚を覚えたのは、きっと、あれが初めてね。
……からだがこわばって、胸の奥の方が締め付けられるような感覚のこと、よね。
(品のある内装と、あちこちから漂う芳醇そのもののような香りのおかげでしょうか。話題に反して、表情はごく自然に弛んでおりました。)
ええ、あるわ。『シルク・ド・マンドゥール』討伐のとき……。
ブロウマンという、とても大きな敵と戦ったの。
(新聞記者であれば、幻想中を騒がせた彼のサーカスのことは一通り知っているでしょうか。)
(ブロウマンこと、「『スピットファイア』ティム・ザ・ブロウマン」)
(炎に包まれた巨大な人骨が如き姿を持つ、異形の魔種。イレギュラーズたちの奮戦と共に、その名がいくらかの新聞で語られていたとて、不思議ではありません。)
(要するに……とてつもない、強敵です。)
……炎のためばかりでなく、対峙しているだけで体がぴりぴりしたわ。
緊張という感覚を覚えたのは、きっと、あれが初めてね。
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「信頼できる店」を押さえておくのも、記者には必須。
選んだのは上流階級の子女にも人気のレストラン、その奥の小部屋。
白が眩しいエプロン姿のメイドが下がってしまえば
テーブルの上のベルを鳴らすまで、誰もここには来ない。
午後の、お茶会の時間。
ティー・スタンドには小さなケーキやスコーンが並んで
紅茶もミルクも、香りづけのブランデーもたっぷり。
「わざわざお越しいただいて嬉しいわ、姫様。」
蜜色の猫が、三日月のように笑う。
「お話をしましょ、たくさん、ね?」