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梔色特別編纂室

【RP】行きつけの

アパートメントの並ぶ通りの片隅に、遅くまで灯をともした小さな酒場がある。

「言えば大概なんとかなる」

望みそのままとはいかないことも多いのだが
その幅広さと雑さが、ひそかな人気になっていた。

刺激を好む若い猫も、そんな店に居つく、常連のひとりなのである。

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ええ、ええ。なんだかずいぶん久しぶりね?
もしかして、あなたがいるから、わたしの糸がここへ手繰り寄せられてしまったのかしら。
(なんて、最初の挨拶からどこか気取った言い回しをまじえるのには、以前共に観に行ったお芝居などの影響がかいま見えるかもしれませんけれど。)

……隣、よろしいかしら?
(手を差し出された様は見届けつつも……やはり確認はしておくべきかと思い)
(ひと雫の蜜を耳元に垂らすかのような……おそらく、以前に顔を合わせた時からは想像もできないほど情感豊かな声音と)
(甘えるような上目遣いをまじえて、お願いするのでした。)

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