ギルドスレッド スレッドの一部のみを抽出して表示しています。 梔色特別編纂室 【1:1】ちいさな姫と、女ごころの話 【唇に蜜】 カタリヤ・8・梔 (p3p000185) [2017-12-08 22:26:20] 大劇場の前は人や馬車でごった返していた。凝った彫刻が厳めしい陰影をつくる扉に、華やかに着飾った男女が吸い込まれていく。掲げられたポスターの中、豪奢なドレスを纏い貴族に扮した女優が夕闇忍びよる大通りに、挑発的な視線を投げかけていた。――『パルマティア伯爵令嬢の猪口才な慕情』。息吐くように男心を弄ぶ、小狡い女が囚われたるは恋の迷路――蜜色の猫もまた、黒い夜会服に身を包み劇場通りに足を踏み入れた。 →詳細検索 キーワード キャラクターID 検索する 【唇に蜜】 カタリヤ・8・梔 (p3p000185) [2018-01-17 02:12:40] (いいえ。)(そんなの、無理。)(人は、見たいものしか見えないのだもの。) キャラクターを選択してください。 « first ‹ prev 1 next › last » 戻る
凝った彫刻が厳めしい陰影をつくる扉に、華やかに着飾った男女が吸い込まれていく。
掲げられたポスターの中、豪奢なドレスを纏い貴族に扮した女優が
夕闇忍びよる大通りに、挑発的な視線を投げかけていた。
――『パルマティア伯爵令嬢の猪口才な慕情』。
息吐くように男心を弄ぶ、小狡い女が囚われたるは恋の迷路――
蜜色の猫もまた、黒い夜会服に身を包み
劇場通りに足を踏み入れた。