ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
ハァイ、はぐるま姫様!
(気安く片手をひらひらさせて、ゆら、ひら、とスカートを翻して彼女の側へ。)
いい宵ね、今日はこんなところをお散歩なのかしら。
(そのままするりと腰を屈めて、黒い長手袋に包まれた両腕を差し伸べる。……何せ、放っておいたらそのまま踏まれ蹴られるか人波に流されるか、してしまいそうに見えた。)
そこからじゃ見えにくいでしょ、ポスター。宜しければ腕をお貸ししますわよ?
(気安く片手をひらひらさせて、ゆら、ひら、とスカートを翻して彼女の側へ。)
いい宵ね、今日はこんなところをお散歩なのかしら。
(そのままするりと腰を屈めて、黒い長手袋に包まれた両腕を差し伸べる。……何せ、放っておいたらそのまま踏まれ蹴られるか人波に流されるか、してしまいそうに見えた。)
そこからじゃ見えにくいでしょ、ポスター。宜しければ腕をお貸ししますわよ?
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凝った彫刻が厳めしい陰影をつくる扉に、華やかに着飾った男女が吸い込まれていく。
掲げられたポスターの中、豪奢なドレスを纏い貴族に扮した女優が
夕闇忍びよる大通りに、挑発的な視線を投げかけていた。
――『パルマティア伯爵令嬢の猪口才な慕情』。
息吐くように男心を弄ぶ、小狡い女が囚われたるは恋の迷路――
蜜色の猫もまた、黒い夜会服に身を包み
劇場通りに足を踏み入れた。