ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
素敵だなんて、嬉しいわ。
(両腕で、強く抱きしめられる感覚)
(顔には出さないけれど……いいえ、出せませんけれど。はぐるま姫にとって、初めて受けるそれは、不思議なほど心地が良いものでした)
(それが生き物としての本能か、人形としての本能なのかはわかりませんけれど。)
お姫様は、みんなからそういう風に思われる存在でなくてはいけないもの。
けれど、密偵のお仕事なんて、わくわくするわ。
お姫様でしかも密偵だなんて、まるで、冒険譚のようだもの。
(なんて言いつつ、冒険譚をさして読んだこともないお姫様なのですが)
(ぷらぷらとちいさな脚を揺らしながら、蜜色の髪の下、ささやかな旅路の続きを行くのでした。)
(彼女がこの日何を得たのか。その答えが得られるのは、もう少し、先の話かもしれません。)
(両腕で、強く抱きしめられる感覚)
(顔には出さないけれど……いいえ、出せませんけれど。はぐるま姫にとって、初めて受けるそれは、不思議なほど心地が良いものでした)
(それが生き物としての本能か、人形としての本能なのかはわかりませんけれど。)
お姫様は、みんなからそういう風に思われる存在でなくてはいけないもの。
けれど、密偵のお仕事なんて、わくわくするわ。
お姫様でしかも密偵だなんて、まるで、冒険譚のようだもの。
(なんて言いつつ、冒険譚をさして読んだこともないお姫様なのですが)
(ぷらぷらとちいさな脚を揺らしながら、蜜色の髪の下、ささやかな旅路の続きを行くのでした。)
(彼女がこの日何を得たのか。その答えが得られるのは、もう少し、先の話かもしれません。)
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ぽっかりと開けた小さな広場では、古びたガーゴイル像があたりを睥睨していた。
今はその隣に、蜜色の女がひとり。
苦虫を噛み潰したような顔をしている。