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梔色特別編纂室
……招かれないのにお部屋に入る時は、工夫が必要なのよ。
周りに誰もいないとき、気付かれないように、ね。
(ドアノブをゆっくり引く。幽かに扉が軋んで、しかし、錠の抵抗はなく)
(あまり広くはない部屋だった。少し幅広いベッドと、小さなテーブル。)
(二脚の椅子のうち、片方は倒れて転がり)
(下敷きになるように、小間使いらしき服を着た女が横たわっている)
(目を剥き出し、口の端からあぶくを垂らして)
(薄紫かのような肌色は、少し前に既に命を失っていることを思わせた)
……こういうこと、ね。
(小さなお人形を床に降ろして、死体のそばに屈みこむ)
周りに誰もいないとき、気付かれないように、ね。
(ドアノブをゆっくり引く。幽かに扉が軋んで、しかし、錠の抵抗はなく)
(あまり広くはない部屋だった。少し幅広いベッドと、小さなテーブル。)
(二脚の椅子のうち、片方は倒れて転がり)
(下敷きになるように、小間使いらしき服を着た女が横たわっている)
(目を剥き出し、口の端からあぶくを垂らして)
(薄紫かのような肌色は、少し前に既に命を失っていることを思わせた)
……こういうこと、ね。
(小さなお人形を床に降ろして、死体のそばに屈みこむ)
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ぽっかりと開けた小さな広場では、古びたガーゴイル像があたりを睥睨していた。
今はその隣に、蜜色の女がひとり。
苦虫を噛み潰したような顔をしている。