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梔色特別編纂室
ふふ、来て貰えるなら心強いわ、姫様。
(歩み寄った小さなお人形を抱えようと、手を伸ばして)
……私が良いって言うまで、動いてはだめよ。
できる?
珍しいものがあっても、キョロキョロしてはだめ。
(歩み寄った小さなお人形を抱えようと、手を伸ばして)
……私が良いって言うまで、動いてはだめよ。
できる?
珍しいものがあっても、キョロキョロしてはだめ。
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ぽっかりと開けた小さな広場では、古びたガーゴイル像があたりを睥睨していた。
今はその隣に、蜜色の女がひとり。
苦虫を噛み潰したような顔をしている。