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梔色特別編纂室
ううん。たくさんあるものの、ほんの少しを分け与えるだけだもの。
今まで、疲れたりしたことはないわ。
ところで、カタリヤ、あの宿屋さんに入ったひと達に、何か用があるのかしら。
今まで、疲れたりしたことはないわ。
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ぽっかりと開けた小さな広場では、古びたガーゴイル像があたりを睥睨していた。
今はその隣に、蜜色の女がひとり。
苦虫を噛み潰したような顔をしている。