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梔色特別編纂室
(声にはっと顔を上げて、)
あ、ああ……これはこれは、はぐるま姫じゃない。
(渋面は華麗にひっこめて、きりきりと挨拶する彼女に視線を合わせるように屈みこむ)
今日はこんなところをお散歩なの?
それとも、道にでも迷われたかしら?
あ、ああ……これはこれは、はぐるま姫じゃない。
(渋面は華麗にひっこめて、きりきりと挨拶する彼女に視線を合わせるように屈みこむ)
今日はこんなところをお散歩なの?
それとも、道にでも迷われたかしら?
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ぽっかりと開けた小さな広場では、古びたガーゴイル像があたりを睥睨していた。
今はその隣に、蜜色の女がひとり。
苦虫を噛み潰したような顔をしている。