PandoraPartyProject

ギルドスレッド

幻想ネバーランド

【第一の扉】エントランス

遊園地のエントランス
朽ちた発券ゲートを潜れば
そこは夢の残骸が積まれたエントランス。

出迎えに応じていた着ぐるみドロイドがうち捨てられ、身体にツタを這わせている

ゲート周囲にはお土産・ご飯どころの店が軒を連ねているものの、
看板が薄汚れていてなんの店だか今ではもう分からない。

電力源を探せば動きそうだが……?

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(ゆら、と揺蕩うように歩む道は、捨てられたゴミ屑とドロイドの破片が散らばっている。
錆びついた「Welcome」の看板を横切ると、ベンチに腰をかけた。
本来ならば目の前に立つ着ぐるみと目が合うところだが、
首がとれてしまったようだ。剥き出しになった電子基板とコードが目に映るだけだった)
人々が描いた夢の国。
……これが?
(看板の上に止まったカラスが一羽、隻眼の瞳を男に向けていた。『やっと見つけた』、と言わんばかりに大きく声を震わせて鳴く)
人間の思考が増えた世界は、無駄が増えた世界だ。
だから狂ってしまった。「あれ」はそんな笑い方をするような男ではなかった筈だ。
(脳裏にフラッシュバックする記憶を、無理矢理押し留めようとノイズが隠す。
哭き声を聞くと、ゆっくり立ち上がり)
…………。
(ぎろ、と無機質な瞳がカラスを捉えた)
(『何かあるのか。こちらには用はないが。』と言わんばかりにガンを飛ばした。
ともあれ見つけ、その胸中を少しでも知ることができた。これにて面倒事はお仕舞い。もう「会うこともないだろう」と飛び立とうとして)
……お前は「何」だ?
(巨躯の自分に臆せず睨みつける烏に違和感を感じ、相手が羽ばたきはじめると両手をそちらへ向けた。鋭く放たれるのは【マジックロープ】。束縛しようと試み)
……っ!
(放たれたオーラによる縄は確実にカラスを捕らえた。
短い呻きをあげて地に落ちたそれは羽根をばたつかせて逃げ出そうともがいている)
俺を見ていたな。どこかのニンゲンの式神か?
(大股で烏の方へ歩み寄ると、大きな掌を伸ばす。腰椎を押さえて羽ばたかせないつもりだ。

同時に相手がなにを考えているか探りを入れようと、強引な【リーディング】で思考を暴こうと試みた)
(『答えるわけがないだろう』とガァガァ啼き喚く。
押さえ込まれようが羽根を毟られようが、答える道理はないし答えるつもりもないのだと。)
答えるわけがない?それはつまり、答えられないような事情を俺に抱えているという事か。
(淡々と言葉を紡ぎながら、掴む手へ少し力を込めた。相手を持ち上げようと身を起こし、埃っぽい店の中へと足を踏み入れるーー)
……、ぐぅ。
(こちらは人としての言葉を出していない。なのに相手は“理解した”。
ということは元からかこの世界にやって来た拍子にか定かではないが“思考を読める”)
(あれこれ考えずに直感を信じた方が良さそうだ隙あらば逃げよう。。さらに込められた力に潰れるような声をあげる。)
このまま握りつぶしても構わないがーー貴様の思考力は人間のそれに似ている。
混沌のヒトを知るデータをとるには丁度いい。
(店内のにぎやかしとして飾られていた鳥籠を見つけると、痛みを与えた相手をそのまま乱暴に放り込もうとする。
蓋を閉めてかんぬきをかけると、鳥籠のついたスタンドを意図も簡単に持ち上げようとして)
(『そりゃまぁ、当然だろう。だって……』あぁ、コレは言わなくていいことだ。)
(身動きのとれぬまま押し込まれた鳥籠。掛けられた鍵。まさか一生の内で鳥籠なんてものに入れられる日が来ようとは思わなかった。)
(『思考を知るためのサンプルねぇ、そんな事して何になるんだか。』至って冷静に、平静を取り繕うようにぼやく)
やはり何か秘密があるのか。
(鳥籠をスタンドごと担いだまま、住めそうな建物を探し始める。お土産のレジカウンターや食堂の裏手にあるキッチン。ベッドはないものの、それ以外はある程度揃っていそうだ。
埃があたりに舞い散り籠の中にまで及ぼうとも、気にした様子もなく淡々とあたりを探る)
飼育だ。人間を飼育するために俺は生まれた。
ならばこの世界に生きるヒトを知り、管理することが俺の用途。
(「使命」や「理由」ですらない。意思を持たない道具なのだ。しれっと語りながら進む先に、気になるものがあって目を細める)
(なるほど。人をものと思っているのは、得た情報の頃から相変わらずのようだ。
揺れる鳥籠と埃、顔をしかめて受けながらカラスの減らず口は続く。
『飼育ね、はいはい。飼育するんだったらもう少し飼育環境に気を使ってもらっていいですかね?
そうすりゃ俺が言いたくない、あんたが知りたいことをうっかりしゃべっちゃうかもよ?』)
(いいながら足で閂を蹴ってみたりくちばしで押しやってみたり抵抗を試みている)
…飼育環境?
……ふむ。
(箒やちりとりの入った掃除用具の箱をまるまるひとつ、片側に担ぎはじめる)
そうか。確かに飼育環境の整備は急務だな。
(少し待て、と言いながら鳥籠をスタンドで立て直すと、脱出しようと企む様子に気付き)
……この檻を壊すと爆発するぞ。
(なんて言いながら、かんぬきのところに錠前のような謎の機械をとり付けた)
(『“爆発するぞ”じゃなくて“爆発するようにしたぞ”の間違いじゃねーか!』)
(カラスは喚く。爆発するなど知ったことではないとなおも暴れる。
コレでどうにもならなかったら別の行動をしなくてはならないな、と頭の片隅で考えながら)
……そうとも言う。
(まだまだ暴れる烏にあきれた顔になる。
出られのは時間の問題だと悟り、暴れて揺れる籠に手を向け)
学習しないな。
(出た瞬間にまた【マジックロープ】を放とうと)
(『わかった、アンタ天然だな?』
どこかズレた認識の相手をあきれた様子で見ながら鳥籠を揺らす。)
(……やがて鍵が緩み、扉が開きそうならば飛び出してすぐさま変化を解くつもりだ。人型になったなら戦闘も出来るだろうという算段である)
Negative(否定).私は天然由来の生命体ではない。人工物だ。
(やはりちょっとずれた返答を返す。相手がどんな姿になろうと、やる事は変わらない。捉えて生命維持が出来る程度に痛めつけるーー
そのためならば、腕や足を折ろうが大した問題ではないとさえ。
無機物の冷ややかな目が相手へと向けられた)
天然ってそういう意味じゃねぇよ。普通からズレた言動をするヤツの事を言うんだ、覚えとけ。
(人型をとり、真っ先に話し出したのは“天然”の説明な辺り、こちらも天然なのかもしれない。
ともあれ漸く相手の思考の一部を読み取ることが出来るようになった。が、)
やっぱり考えてることはロクでもないな。
(深くながいため息をついた)
あんたに対話の意思があるなら確認したいことがある。
……あんたは、ヴァトー・スコルツェニーで間違いないか?
なるほど、理解した。
(人の姿に変わった烏に表情ひとつ変えないまま、
瞳の中のレンズが収縮する。翼を得た人間。その自由の象徴のような姿を見て、思った感想は
『拘束しやすくなった』
であった。声をかけられると訝しむ)
お前がその名を何故知っている?
(答えるどころか質問を返しつつ、伸びる魔の手。相手の右肩を掴もうと迫り、そのままあらぬ方向へーー関節を外そうと試みようか)
(質問を質問で返された。つまりそれは)
……合ってる、ってことだな。
(相変わらず相手の考えはろくなものではなさそうだ。読めるうちは対処も出来るだろう。)
(伸ばされた手に捕まるまいと数歩下がったなら翼を広げて宙に舞い)
じゃあついでにもうひとつ聞かせてもらおう、……『EA2B0013』。
あんたの持ち物だった者の事を覚えているか?
(その呼称を声に出した時点で“地雷を踏み抜いたかもしれない”ことを彼は気づけない)
なるほど、鳥人間とは厄介だ。
(狭い室内。動きの幅も限られているだろうが、掴みきれず舞い散る黒い羽に目を瞬いた)
ーー……。
(識別番号を聞いた途端、抑えきれず威圧しそうなほどの殺気が膨れ上がる)
俺と距離を置くのは、自殺行為に等しい。
(この男を逃す訳にいかなかった。辺りに光の鎖が現れ、相手の方へ拘束しようと放たれる

同時に足を踏み出していた。鎖に意識がいくならば、その間に飛び蹴りをかまそうという算段だ)
鳥人間じゃなくてスカイウェザー……っ
(言葉は途中で途切れた。ぞくり、無機質で無表情気味だった男から放たれた初めての殺気(カンジョウ)に、大変なことをしてしまったのだと今更に気付いた。)
(貴方の思惑通り、此方は先程のロープよりも強固な“鎖”として現界したそれに気を取られた。
蹴りは狙い通りに当たり、貴方の言葉を借りるなら『鳥人間』の男はべしゃりと床に突っ伏すだろう。)
原種のお前が何故そのコードを知っている?答えろ!
(床につっ伏した男へ、マウントわ取ろうと腰のあたりへ跨ってのしかかろうとする)
あの個体は何処にある。何故お前をよこした?
(冷静さを欠いた声のまま、五月雨に問いを投げかける。バチバチと周囲で電気が爆ぜる音がし始めた。
むき出した犬歯を強く噛み締め)
(あぁ、これだから俺は兄さんに届かないのだ。
『詰めが甘い』……分かっていた筈の現実を改めて突き付けられ、ため息が漏れた。)
……っ、“読んだ”だろう。
羽を毟られようと、手足を砕かれようと「答えるつもりはない」
(せめてもの抵抗を試みて吐き出した言葉は相手の怒りを更に増幅させるものだったかもしれない。それでも、)
痛み程度、脅迫程度で簡単に情報を吐くほど、俺は弱くないと自負してるもんでね。
どうしても知りたければ他の手段を使うんだな。……なぁ、“ご主人”?
お前、死に急ぎが過ぎるぞ。
(ガンとして話さないどころか、その先もないような言葉に冷静に返した。
ほかの聞き出し方を脳内で羅列する)
……まぁ、いい。拷問が通じないなら別の手段をとるだけだ。
(そのためにはこの場はやりづらい。相手の首へ手刀を落とし、気絶させようとする)
何を言われようとこの性格を直すつもりはないね。
……異世界人(ヨソモノ)が俺の生き方を否定するな。
(反抗的に笑ったのが最後。手刀は確実に狙った箇所に当たり、そこから彼の意識は途絶えた)
……。
(一番面倒そうな奴を拾ってしまった。
そう思いながらも、必ず情報を手に入れ用と使命感に燃えていた。和一を引きずり、移動を始める。)
(第二エリアから走って、入口付近まで戻ってくる。ふぅと息をつき、額に浮かぶ汗をぬぐって)
松庭、とか呼ばれてたかお前。……松庭?どっかで聞いたような……まぁいいか。
とりあえず、逃げ込む先のアテはあるのか?
(香水瓶をあけて消臭で追尾を撒こうとしながら)
(あぁ、この場所に立つのは久方ぶりだ。
上がった息を整えるように深い呼吸を繰り返して)
逃げ込むアテ、つってもな。決まった棲み家を構えてる訳じゃねぇし。
……あー、しっかりと棲み家を持ってる身内はいるが……
(心底嫌そうな顔と声色で「頼りたくない」と言った)
迷ってる暇はないでしょこの状況。そこ行こうぜ。
身内なら多少巻き込んでも許してくれんだろ?
(自分のマイホームには可愛い娘が待っている。あんなの追いかけてきたらたまったもんじゃねぇと、相手の顔色見てもさらっと流したりした)
む、ぐぐ……
(迷ってる暇はない。正論を言われて唸る。)
……わかった、わかったよ。背に腹は代えられないし、命も惜しいしな。
(そうと決まれば。……そういえば案内はしなくてはいけないのだろうか。まぁ、するんだろうな。)
(些か足が重たい気がするが気にしないようにして『アテ』へ歩を進めた)
……。(向こうに着いたら十三に借金チャラに上乗せして何かもらおう、とか思いつつついて行く)
……。
(再び戻ってきたガラクタの楽園。エントランスのベンチにゆるりと腰掛ける)
俺の存在意義は、ここには無いのかもしれない。
それでも俺はここに居る。

……どうすればいい。
この世界に来た時に、自爆機能が抹消されている事に気付いた。
これはマザーボードからの仕様変更のオーダーではない。

……この世の神とやらの意思、か……?
(己の首輪に手を触れ、後ろの方へ指を滑らせる。
首輪を貫通して首へと突き刺さった二対の太いボルト。そのひとつの輪郭を撫でるように触れて)

やはりここから先へ進むには、監視対象者に会うしかない。
(物思いにふけるあなたの視界の端、空から黒い何かが近くの茂みに落ちたのが見えたかもしれない。
少なくとも茂みを揺らすガサガサという音は聞こえただろう)
…………。
(咄嗟の事で、何が落ちたか分かりはしなかったが、
たまに人間がゴミを園内へ投げ入れる事はあった。
きっと同じようなものだろう。ゆっくり腰を上げて)
近隣のゴミ捨て場まで往復2時間と37分4秒。その間に次の行動を考えるとするか。
(ゴミ袋を何処にしまっただろうか。そんな事を思いつつ茂みの方へ足を運ぶ)
(貴方が茂みを見るならば其処には黒が落ちている。
よく見ればそれは“生物”だった。微かに上下する胸はそれが呼吸をしていることを物語っていた。)
(よく見ればそれは“翼を有していた”。生物の回りに散る羽根はその生物の翼と同じ色をしていて、翼は根本であらぬ方向に曲がっている。)
(よく見ればそれは“赤”かった。鉄のような匂いを放ちながら、その生物を中心にして“赤”が体や、周囲の草木を侵食していた。)

(そして、よく見れば
それが“何”で“どうなっている”のか、貴方にはわかるのではないだろうか。)
(それの名は、……)
ーー!?
まっ、松庭!!
(変わり果てた姿に、教えてもらった筈のその名を口にするには時間がかかりすぎた。

動揺している?オートマタの自分が?

自問に答える余裕もなく、目の前に急いでしゃがみ込んだ)

被害報告(ダメージリポート)をーーいや、口にする余裕は、ない。
アーカイブからの収集を。残り4.2秒……3……2……1……、止血か。

(自分の服を迷わず破き、止血しようと試みる。額には汗が浮かんでいた)
(呼び掛けに対する返答はない。浅い呼吸を繰り返す。
それにわずかながらに残った力を全て使っているようだ。)
(故に止血のためと触れられても反応はなく、意思の通わない目でその様子をただぼんやりと眺めているだけだった。)

(完全に止血をするには今の手持ちでは心許ないかもしれない。)
何故だ。予測を上回るダメージだとでもいうのか。
やはり俺ではあの個体の真似事はーー。

(口にして、一瞬動きを止める)

そうだ。探さなければ。見つからなくとも、あの医者なら治してくれるかもしれない。
……すまない。少しの間、我慢していてくれ。
(時間をかけてる暇はない。松庭をそっと優しく抱え上げて、シンリョウジョの方へと踏み出して行くーー)

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