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泪雨

【相談】シスターと黒猫。

あたたかな陽射しの中にも、冬の訪れを感じる乾いた空気。

───窓辺に黒猫が一匹。
いつもの光景…のはず…が、不思議と飼い猫の大きさよりも、やや大きい。
首元には、赤い花。

たまには、戻りたい日だってあるのだ。
庭を眺めながら、招待した彼女を待っていた。
驚かせてしまうだろうか、否、きっと彼女なら大丈夫──。

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・クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)ちゃんとの2ピン相談場所。
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("一人が当たり前…"その言葉に、尖った耳が反応する。
 少し驚いたものの、ふっとすぐ柔らかい表情を浮かべて)

クラリーちゃんは、兄弟は?お兄さんや…妹さん、おらへんの?
今までの話を聞くに…出てこおへんかったよって…一人が当たり前…いうことは、一人娘なんやろか。
一人に慣れて、寂しいのにも慣れて……やけに落ち着いて見えるんは、そのせいか。

赤い糸…ほんまは、男と女の間に結ぶもんやけど…そも、目に見えんもんや。
でも、こやって目に見える糸で結ぶと、よお分かる…言うだけ。

(片目を瞑って得意げに笑うと、結ばれた指先を見つめて)

おなご同士やって、こないして結ばれとるかも分らんし?
それに赤い糸は…お守り代わりにされたり、力を与えてくれるらし。
赤色がうちの好きな色っていうのも、大いにあるけど。
せやね…うちの、お守り代わり……や。

支えるんも、やけど…(くいっと糸を手前に引っ張る)
引っ張り上げるのも、手を差し伸べる事も…出来る。

…あ、せや…ちょっと待っとってね?

(結んだ糸、自分の指の方だけ解くと、何かを思い出したのか席を立って──)

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