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泪雨

【相談】夏の終わりに。

陽も落ちて夕暮れ時、どこからともなく鈴虫の音。
夜風が風鈴を揺らし、チリンと鳴った。

夏の終わりを告げるように──…。

いつものように縁側に腰掛けて、待ち人が来るのを待つ。
庭に小さな蝋燭、手元には幾つかの手持ち花火、そして…線香花火を用意して。

「日が陰るんが、はよおなった…日中はまだ暑いけど。夏も…逝ってしまうのやろか。」

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イベントシナリオ:「まじない花火と空模様」相談場所
十夜さんと。

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(いつもと変わらない蜻蛉の様子に、安堵したように肩の力を抜く。
 一つ、息を吐けば、「いつものように」肩を竦めて)

そうかい? なら、もうちっと道草くってきてもよかったか……なんてな。
「これくらい」で充分さね。一人暮らしのおっさんってのは、こういうモンからは縁遠くなるからよ。

(からりと笑うと、招かれるままに座布団に腰を降ろす。
 通り抜ける夜風に、翡翠の双眸を心地良さそうに細めながら)

そうさなぁ……どっちも好きだが……こしあん、かね。
お前さんはどっち派だい?

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