【死因：野生のジバクゲラによる攻撃】

１：住宅に侵入し、いつものように金目の物を漁っていた被害者。逃げようとしたその矢先、家主に見つかってしまう。争いに発展し、殴る蹴るの暴行を受けた被害者。この時は命辛々逃げ出せた。

２：手ぶらで帰るわけにはいかない被害者は、家屋への侵入を諦めてある場所へと向かった。そう、ジバクゲラの巣だ。

ここが重要なんだが……いいか、ここで【ジバクゲラは非常に賢く警戒心が強い鳥。巣の周り、もしくは巣自体に外敵・害虫避けの為のミントを植えている。又、一部の鳥達と同じく光物への関心が強い為、巣には何処かから盗んできた宝飾類が溜まっていた】……という要素をブチ込むことで事件は完全なものとなる。

話を戻すぞ。被害者は巣を物色し、中にあった物を持ち去ろうとした。だがしかし、現実は甘くなかった。被害者はまたしても犯行の現場を家主（ジバクゲラ）に目撃されてしまったんだ。そして、逃走を余儀なくされた。

逃げて逃げて雪原に辿り着いた訳だが、それが仇となった。周りに遮蔽物のない状況で、ジバクゲラは巣を荒らした敵へ殺意をもって襲いかかった。被害者はなんとか身を守ろうと雪を掻き分けたが間に合わず、鳥の一撃を受けて死亡。時間の経過と共に遺体の上には雪が積もった。ミントは第二の犯行時に頭部に付着したものだ。死体を養分にしながら時間をかけて根を張ったのだろう。何言ってんだ？