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灰かぶりの館

来訪の「聖」

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 寒空の季節。
灰かぶりの館の主人である魔女は、淹れたての紅茶を喉に通すと安堵の吐息を漏らす。
今日は依頼もなく、買い出しも済ませて久々の休息。何もない素晴らしいひととき。
座り慣れたソファーの身体を預ける魔女は、昨日焼けたクッキーをお茶請けに再び紅茶を啜った。
 「こんな堕落した時間が永遠に続けばいいのに。」ぼんやりと暖炉で燃える薪を眺めながら呟く魔女は━━━━今から客人が来訪するなんて、予想だにしていなかった。

●以下の注意が含まれています。
【ヨランダ・ゴールドバーグさんのみ発言】【1:1】


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 ………絶対にしないので安心してください。今日ばかりは神に誓って。
( ゆっくり目を逸らして怯えたような口調。どうやら真に受けたようで。)

 ええー。走り込みですかあ?
でも。まあ…最近ちょっと気になってきましたし。軽くでしたら。

 えっ。な。うひゃあ。
( 近付かれて腰が引けたこととデコピンが相まって椅子から転げ落ちる。)
もう…ビックリしたじゃないですかあ。

 はえー。旅人さんが言っていたいわゆる年齢詐欺勢というアレですか。
私より危なっかしいとは…大丈夫ですか色々と。
( 自分の危機管理能力の薄さを把握している魔女。)

 そうでしょうか?
私は館に引きこもる魔女なのです……ヨランダさんの方が人望圧倒的に高いと思うのですよ。
あれ?自分で言ってて虚しくなってきました。

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