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灰かぶりの館

来訪の「聖」

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 寒空の季節。
灰かぶりの館の主人である魔女は、淹れたての紅茶を喉に通すと安堵の吐息を漏らす。
今日は依頼もなく、買い出しも済ませて久々の休息。何もない素晴らしいひととき。
座り慣れたソファーの身体を預ける魔女は、昨日焼けたクッキーをお茶請けに再び紅茶を啜った。
 「こんな堕落した時間が永遠に続けばいいのに。」ぼんやりと暖炉で燃える薪を眺めながら呟く魔女は━━━━今から客人が来訪するなんて、予想だにしていなかった。

●以下の注意が含まれています。
【ヨランダ・ゴールドバーグさんのみ発言】【1:1】


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まっそれもそうさね。
ちょっとお調子者なぐらいがシャーリーらしくて良いと思うよ。

あー余計な気を使わせちまったかい?
ちょいと身体を動かした後なんで小腹が空いてただけだから
気にしなくていいよ?

あいよっと。
そうだねぇ会った事は無いはずだよ?
よせよせ、恋人なんぞ年甲斐無い…と言うかあの娘は同性さね。
なんでも他所の世界のツクモガミっつう神様の一柱らしくてねぇ?
急にこっちに飛ばされて来たもんで
路頭に迷って…と言うか家に迷い込んで来たもんで保護したんだよ。
ちなみに全然そうは見えないんだが
アタシの事を“ ヨランダちゃん”
と呼ぶくらいには歳上らしいよ?

いいねぇ。
そん時ゃどうせならもう少し知り合いに声をかけて茶会みたくしてみんのも
有りかもしれないね?

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