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灰かぶりの館

□書庫

 所々に木の根が張った歪な石階段を降りた先にある木製の扉。それを開くと少しばかり埃っぽくも、本棚が並んだそれなりに広い書庫が姿を見せる。

 混沌に存在する国家にまつわる書物を始め、旅人からいただいた異世界の書物や触れるのも躊躇う雰囲気を醸し出す魔導書など様々なジャンルや言語の本が種類別に設置されているようだ。
なお、この書庫に入った途端に書庫を覆う不可視の魔法陣が発動し、書庫内部に居る間は凡ゆる文字が統一化されて「なんとなく」読めるようになります。ただし上記の通り魔導書や「精神に支障をきたしたり呪詛が込められた本」が稀に存在するので、この書庫に入る際は自己責任でお願いします。

 数ヶ月引き篭もって飲まず食わずで読んでも制覇出来ない程に書庫の中は本の山だが、持ち出そうとすると管理者(現在はオーガスト)の許可が無ければ木製の扉がスライム状に変化して盗人を追跡、窒息させようとしてきますのでお気を付けください。(書物を書庫に戻せばスライムは扉に戻ります)

【最後に】
・最低限のマナーをお願いします。
・飲食はご自由に。ただし本を故意に汚すと魔女が嫌な顔をします。
・持ち出しは魔女にお願いすれば大凡は許可します。

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 ふぅ。
(ぱたむ。読み終えたのか本を閉じた魔女は小さく吐息を漏らして本を戻しに向かう)

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