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審問室

果てなき砂浜

砂の白。海の青。空の青。
目の前の風景を描くなら、三色の塗料があれば事足りるだろう。見渡す限りの白い砂浜。水平線は遥か遠く。空には雲ひとつない。
「君の真似事。私なりの箱庭だ。少し寂しいが、これから充実させていけばいいさ。我々の塗料でな。……如何かな?」
仮面が傾ぐ。少しはにかむように。

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(ぎゅうと抱き着くと、肉に頬釣りして顔を埋める。そうして奥で震える心臓の音と、頭上から響く甘い声にうっとりと聞き惚れた。)

うん、そうだな。そうしよう。そうするべきだな。綺麗な真水で肉と衣服……皮膚を清めよう。クリームを塗って……塩には充分揉まれたな。
名残惜しいが、一先ず幕切れだ。いつまでも幸せに暮らしましたとさ……うふふふ。

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