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審問室

果てなき砂浜

砂の白。海の青。空の青。
目の前の風景を描くなら、三色の塗料があれば事足りるだろう。見渡す限りの白い砂浜。水平線は遥か遠く。空には雲ひとつない。
「君の真似事。私なりの箱庭だ。少し寂しいが、これから充実させていけばいいさ。我々の塗料でな。……如何かな?」
仮面が傾ぐ。少しはにかむように。

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(巻き戻るように波が引いてゆく。陽光の下に露出した砂浜には一切の乱れなく、何事も無かったかのように澄ましているようだ。)

……あれ、どうしたんだ。
大丈夫かい?少し、やりすぎてしまったかな……。

(首を傾げて貌を覗き込む。三日月を拭おうと手を近付けた。)

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