ギルドスレッド
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審問室
本物の『心臓』が血液(文字)を流し込む。地の文が垂れて、零れるように。溢れるように塗料が沸騰する。焦りと餓えが伝染したのか。違う。世界が鮮明に。仮面の『色』だけが満ちて往く――抗う必要も拒絶する必要も、冗長だと哄笑する事も。【今】に中てられて、どうしようもない――真直ぐに射貫かれ、不安定な蠢動。
「求めて。求められて。繰り返すだけの単調は。要らないのだ。半永久的に囁くなど、闇に潜んだ菌類どもの戯れだ。羽音の煩わしさは貴様でも解せるだろうよ。Nyahaha……親愛なる友よ。海は如何だ。海月は如何だ。箱庭ならば建築物も想い通りだ」
「求めて。求められて。繰り返すだけの単調は。要らないのだ。半永久的に囁くなど、闇に潜んだ菌類どもの戯れだ。羽音の煩わしさは貴様でも解せるだろうよ。Nyahaha……親愛なる友よ。海は如何だ。海月は如何だ。箱庭ならば建築物も想い通りだ」
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出入り口はひとつだけ。扉にはシリンダー錠。更に内側にのみ、六桁の暗証番号式の電子錠が取り付けられている。
壁は分厚く、叩くと鈍い音が返ってくる。外からの雑音を防ぎ、中の話し声も漏らさない。
天井は十分な高さがある。照明はひとつだだが、光量は申し分ない。隅にカメラが設置されているが、今は通電していないようだ。
床には僅かな傾斜がついている。はじめは多少の違和感があるかもしれないが、動作に支障はないだろう。そして、傾斜の先には排水口。
もちろん、電気も水も通っている。隅に蛇口とホースがあるだろう?掃除道具も一緒だ。
ただ、ガスはない。申し訳ないが、温かい物は提供できない。
これだけ知っていれば充分だろう。ここは何処か。何処に繋がっているのか。それは重要な情報ではない。
……あぁ!忘れていた!扉の電子錠は自動ロックになっている。どうか扉は開け放したままで。異端審問官は全く困らないが、客人はそうではないだろう。
(異端審問官が好き勝手する空間です。が、話しかければ反応が返ってくるでしょう。)