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審問室
(常に持ち歩いている赤いトランク。中身はありとあらゆる今古東西の責め具たち。無骨だが実用的な品から、華美な装飾が施された観賞用の品まで。
それらは今、白い床の上に整然と並べられている。正しく玩具を前にした幼児のように、機嫌良さげに膝を抱えて座る異端者審問官を中心にして。)
くふ、くふふふふ……くひっ。
ああ!素晴らしいな。素敵だな。戯れの時間だ。親しき、愛しき友との至高の一時!!苦痛!愉悦!
うふふふふ、どの道具を使おうか。大型の責め具にしようか。トランクには収まらないが、合理不合理はこの際捨て置こう!!
ああ、素敵。本当に素敵だ。素晴らしき時間の為に、頭を回せ。思考を回せ。より良い戯れの為に。より良い関係の為に!
それらは今、白い床の上に整然と並べられている。正しく玩具を前にした幼児のように、機嫌良さげに膝を抱えて座る異端者審問官を中心にして。)
くふ、くふふふふ……くひっ。
ああ!素晴らしいな。素敵だな。戯れの時間だ。親しき、愛しき友との至高の一時!!苦痛!愉悦!
うふふふふ、どの道具を使おうか。大型の責め具にしようか。トランクには収まらないが、合理不合理はこの際捨て置こう!!
ああ、素敵。本当に素敵だ。素晴らしき時間の為に、頭を回せ。思考を回せ。より良い戯れの為に。より良い関係の為に!
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出入り口はひとつだけ。扉にはシリンダー錠。更に内側にのみ、六桁の暗証番号式の電子錠が取り付けられている。
壁は分厚く、叩くと鈍い音が返ってくる。外からの雑音を防ぎ、中の話し声も漏らさない。
天井は十分な高さがある。照明はひとつだだが、光量は申し分ない。隅にカメラが設置されているが、今は通電していないようだ。
床には僅かな傾斜がついている。はじめは多少の違和感があるかもしれないが、動作に支障はないだろう。そして、傾斜の先には排水口。
もちろん、電気も水も通っている。隅に蛇口とホースがあるだろう?掃除道具も一緒だ。
ただ、ガスはない。申し訳ないが、温かい物は提供できない。
これだけ知っていれば充分だろう。ここは何処か。何処に繋がっているのか。それは重要な情報ではない。
……あぁ!忘れていた!扉の電子錠は自動ロックになっている。どうか扉は開け放したままで。異端審問官は全く困らないが、客人はそうではないだろう。
(異端審問官が好き勝手する空間です。が、話しかければ反応が返ってくるでしょう。)