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C:Lost rain

【RP】孤児院の中庭


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お父様の手がかりが掴めれば良いのですが、今の優先順位はお父様よりもサーカスの崩壊ですかね……。
ぁら、猫さん、こんにちは、ついてきてしまったのですか?
んー(黒猫かあ、どことなくあの方に似ておりますね)ええと、んー……。
では我が孤児院に、身を置きましょう! 名前は、そうですね、シュバルツにしましょうか!似てますし。ふふ、内緒ですよ、お客様がいらっしゃったときは大人しくお部屋にいてくださいね
(周囲を見回して誰もいないのを確認し)
チッチッチッ、ちちちちち。あー寄ってきた。人間の言葉がわかるかんじですかね。
あーえらい! えらいですねシュバルツ、ああああ可愛い。なでなでしたいです、あ、あ、触れる!ふかふかですね、シュバルツ、は!
はわ、ごろごろ、あーサービスシーン増しましですね!ふわわ、そんなお腹見せて、可愛いです。くんくん、くんくん、いい匂いします!!
はわわわ可愛いですシュバルツ、いいこでちゅね、んふふふ可愛い、可愛いよシュバルツたん、んひひ
………何してんだ?(物陰から様子を伺ってたらしい、顔を覗かせると)
キャァァァァァァァア!!!!(猫を抱えてから遠のくようにタッチダウン)
ははは!!!こそっと遊びに来たんだが、シュバルツシュバルツって俺が居ないのに呼ぶ声がするから何かと思ったぜ。
(猫を抱えて起き上がり)
……ど、どうも。驚かさないで下さい。敵襲かと思いました。
よ、呼んでません、よ?名前なんて。幻聴ではありませんか、ええ、けして、猫の名前などと。
あぁ、そりゃ悪かった。なんせお前があんまりにも楽しそうだったからな。声を掛けるタイミングを見失ってよ。(苦笑しながら近くまで歩み寄ると)んで、そいつの名前は?
ぅ、見られてましたか完全に。
闇市にいったときから、猫が、ついてきてしまって……。
な、名前……? しゅ、しゅば……しゅばるつ……(だんだん小さくなる声)
(しくじりましたね、シュバにゃんにしておけばよかったなあ……)
…ぷっ(噴き出した)ははは!成る程、闇市で黒猫を拾って、そいつに俺の名前を付けたのか!さしづめそいつはシュバルツ2世って訳だな。ほれ、よしよし(屈み込み、猫を撫でようと)
う、まさか見つかるとは思わなかったので……貴方が孤児院に来るとは思わないじゃない?はう。
(猫は撫でられながら)
リヒ……、じゃなかった、シュバルツ、猫好き?
アマリリスが此処に居る事は知ってたからな。
暇だったから遊びに来たんだよ。……お前の顔、見たかったし。

あぁ、孤児院で猫を飼ってた事があってな。よく俺が世話をしてたから慣れたってのはある。人並みには好きだぜ。(猫の頭をわしゃわしゃしてる)アマリリスも、さっきの様子を見る限り、こういう動物とか好きみたいだな?
左様でございましたか!
貴方には何もかも、筒抜けですね。
はい!私もシュバルツに会いたかったです。あ、ちょっと待ってて下さいね。
騎士の格好もなんなので、今着替えてきます。(ぱたぱた走っていき)
(暫くして戻ってきては)
そうでしたか、孤児院で猫を飼っていたですか。些かデジャヴを感じるというか何というか!

はい。動物、好きですよ。見るのも触るのも。ちょっと前まではそんなこと思わなかったのですが。
幻想の森の奥には、大きな狼さんがいて、道に迷った時によくしてもらいまして。
お礼に行った際、触らせてくださったのですが、感触が記憶に刷り込まれてたというか?
ぁ、なんだか私のことばかり話して申し訳ないです。
おう、お帰り。って、なーんか既視感を感じると思ったらそういう事か。
此処が孤児院だったのすっかり忘れていたぜ。

……大きな狼?なんだそりゃ、聞いた事もねーぞ。
お前を助けてくれたなら悪い奴じゃないんだろうが、ちょっと不思議だな。
あ、別に良いんだぜ。お前の話結構興味深いし。な?二世。(ニャー>)
そういや、なんでアマリリスはこんな森ん中で孤児院建てることにしたんだ?
うん、そうなの。貴方の故郷の香りがすると、いいですね?
何もない場所だけど……あ、今朝、お花が綺麗に咲きました!

ウォーカーさんだった、最初は獣人種だと思っていたのだけど。あの狼さん。
うん! 悪い人じゃあ、……ん? ぁ、悪い狼さんじゃあ無いのよ。とても気さくな方で。おっきくてーしろくてーがおおーて感じで。

わ、シュバにゃんもう懐いちゃってるの?
シュバルツのところにいく? 寂しいなあ。いいよ……全然……、猫さん持って帰って(ずーん)

んー無いなあって思ったのと、ちょっとした慈善活動。
ま、まあ! でも孤児院というより、イレギュラーズの住処みたいに、なっているから
日々賑やかなのだけど!
おう、たった今、俺がまだガキだった頃の事思い出して懐かしくなったわ。
人に言えねぇような、恥ずい思い出ばかりだがな。(苦笑しつつ)
んで、何もない場所って訳じゃ無かったみたいだな。
丁度、俺の目の前にも綺麗な花が咲いてるしよ?(誂うような視線と笑みをアマリリスに向けて)

あぁ、旅人だったのかその狼とやらは。大きくて白い、までは分かるが、
がおおーってなんだがおおーって。いや、確かに狼はがおーだが。
色んな意味でそいつに会いたくなったぜ。

って、待て待て、ちょっとばかり扱いに慣れてるだけだ、懐かれた訳じゃねぇさ。
それにコイツはお前についてきたんだろう?一緒に遊ぼうぜ、な?

そういやイレギュラーズが運営してる孤児院ってのは見たことねぇな。
此処はそんな感じの場所だったのか。(周囲を見渡し)
わは、シュバルツの子供の頃ですか!とても興味あります。恥ずかしい思い出ですか?お花畑で蝶を追いかけていた、とかですかね?
ふぁ!?花!?
お、おたっ、お戯れを!(咄嗟に目線をずらし)
そ、そのような言葉は私には勿体無いものです……!!
名前のアマリリスは花ですけどっっ!

はい!ぜひ機会がありましたら!お連れいたします!
はぐっ、失礼しました!
…遊ぶですか!かしこまりました!それは命令とあらば!
……
………にゃあ!(猫を抱え撫でて欲しそうに)

日々戦争のようなものですから……
命令なれば子供の命さえ奪えますが、救えたものは行き場所くらいあっても良いかと。
ただの、私の節介にございます!
………(「こりゃ口が滑ったな。」なんて思いつつ)良くも悪くも純真無垢だったのさ。
花畑なんぞは無かったが、砂埃に塗れた街でいつも元気に遊び回ってたよ。
年下の弟達とやんちゃしていつも姉貴に怒られてたのをよーく覚えてるぜ。

冗談でも何でもねぇさ。実際に目の前にあるんだからな?
(目線を逸した様子を見てニヤニヤ)
っと、あんまり困らせるのも良くはねぇな。
命令じゃねぇよ。これは頼みだ。お前の恋人からのな。
……
………ったく。(表情が綻んだ。手を伸ばすと、アマリリスを優しく撫でる)

良いじゃねぇか。全部が全部を救うって夢物語を語る奴よりは好感が持てるぜ。
大事なのは救える命を拾ってやる事だと俺も思ってる。
余計な世話だとしても、何もやらないよりはマシだからな。
ふふっ
その情景を想像したらつい、ぁ、いや、笑ってませんよ?
……ん゛、ふふ(帽子を目深に被り顔を背け、肩揺らし)
シュバルツお兄ちゃんは、いけない子ですね、でも、面倒見が良くて慕われていたのがわかりました。
他には、どんな思い出がありますか?
他の世界のこと、聴きたいです!

私はそんな、花のような精密な気品は持ち合わせていないから……、
貴方のような蝶を絡め取ってしまった蜘蛛の方が、落ち着くと思います。

命令のほうが、落ち着きます。
が。
ふふ、猫さんのシュバルツばかりで、私に触って下さらないから、いけないのですよ(撫でているシュバルツの手に自身の手を重ね)

はい、私なりの形にした善意です。
…………、
ぁ!?シュバルツ!!何も出さずにごめんね!?
良かったらあっちのベンチに座ってね!(回り込んで背中をぐいぐい押そうとし、猫は足下へ)
何の飲み物が好きかな!私シュバルツのこと何も、知らない、ごっごめんなさい、ちょっとずつ頑張るね!?こここ恋人と、して!
はわっ、口調ー!!(うー!シュバルツの前で雑な女になるわけには!)
と、とりあえず、立ち話もなんですし、ねっ!ねっ!
いや、どっからどう見ても笑ってんじゃねぇか!分かりやすいわ!
つーか、どさくさに紛れてお兄ちゃんとか呼ぶんじゃねぇよ。小っ恥ずかしい。
確かに長男ではあったけどよ。

他に?んー、その頃は良くも悪くも日常を謳歌してた時期だからな。
面白いエピソードはあんまり無いぜ?それでも良いなら、だが。
ま、そう考えるのも悪い事じゃねぇとは思うがな。自信持て自信。
その例えにのるなら、俺という蝶を絡め取った時点でその蜘蛛は相当凄くね?

……、そりゃ悪かった。俺もまだまだだな。(手に重なる、温かみを感じながら)

って、なんだなんだ!?場所を変え……
いや、分かったから、分かったから一旦落ち着けアマリリス!!
(勢いでベンチの方へ押し込まれ)
―――
――
…ここでいいのかね?
見たとこ、孤児院みたいだけど…
おや、こんにちは希美さま。こんな山奥の孤児院まで、大変だったでしょう。
あ、いえ、足を運んでくださって、自分はとても嬉しいですよ
おう、こんにちは。
自分で行くって言ったからな。

…マァ、確かにちょっと辛かったけど
海洋のかたには、最近の暑さは大変そうですものね。
あっちのベンチでしたら、木陰で涼しいかと思いますので、立ち話もなんですし、いかがでしょうか?
はい! では。そちらでお待ちください。何か飲み物でも取ってまいりますね
おーぅ…(木陰で休み
急がないで大丈夫だぞー
お待たせしました!(麦茶の入った水筒を持ちながら)
いやはや、まだ湿気があって暑いですね。
それはそうと、このアマリリスに用事でも?
それではなく、遊びに来た、とかですかね?
はい! 仰ってくださってましたもんね!
とはいえ、何も無い場所ですが……、はわわ、ここには希美さまがお好きそうな
水辺がなくて申し訳ないばかりです…!!!
―――――――――――――――――――――――――――――――
時は夕暮れ。
ローレットからの凶報が飛んできた後の事。

………辺りを見渡すが、人の気配は微塵もない。
痛いほどの静寂が、此処には誰も帰って来ていない事を指し示していた。

鬱屈した表情でシュバルツは言う。
「ったく、嫌な予感はしてたんだ。あの時……」
彼女を制止していたら、何かが変わっただろうか。
考えても答えは一向に見つからない。ただ、一つだけ分かること。

自分は「原罪の呼び声」に負けたのだ。
今更後悔しても遅い事は分かっている。だが、納得なんて出来るはずが無い。
行き場のない感情がシュバルツの中で渦巻いていた。

「きっとあの頃から……俺は何も変わっていなかったんだろうな……クソがっ!」
近くの石壁に裏拳を打ち据えた。大きな衝撃音とともに、拳から鮮血が滴り落ちる。

大切なモノを護るためには「力」が必要だ。
革命には犠牲が必要と自らを騙し、人を殺め続けた前世界。
残ったのは罪悪感と、積み重なった屍の山だけだった。

だからこそ、今度は護るためにこの力を使おう。そう誓ったはずなのに。
「結局、俺じゃ何も護れないってか。」
自嘲気味にそう呟くと、黄昏色に染まった空を見上げ、今は居ない彼女の顔を思い浮かべる。

あいつを連れ戻す。それが今後の目標だ。実例は無いとは言え、反転者を治療出来る可能性が零ではないはず。
引きずってでも連れて帰ってやる。だがもしも、それが叶わぬ夢ならば。

俺が―――引導を渡してやる。

きっと、それが彼女への手向けになると信じて。
……魔種の力なんか、こんな、普通の人間が相手するようなものじゃないって……!!(ぼろぼろになりながら壁に寄りかかり)

……父さん、最期それはずるいですよ。

……はあ

…………ぁあ、

ぁぁぁあああああああああああああ!!(壁を思い切り殴った

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