ギルドスレッド
現在地と地平線
いやー、それが結構軽いつもりで登ったんだけどさ。めっちゃ大変だったわけ。そもそもそこって山頂にお墓がある巡礼の山で、前から一度行ってみたかったんだけどよ。(木箱の上で緑の酒瓶を片手にくだをまいてる)
あっこの面白いところは、特定の誰かの墓ってわけじゃないんだよ。ごく普通の墓がありえない山頂にぽつんとあって、それがなんだか信仰と関係してるんだと。観光地としては人気で、箱獣に乗って入れば基本的には無事に帰れる。ほら、ラインくだりとかでも一応なんか書かされるだろ。俺みたいなのがやってきて、ラインくだりやってる川に生身で入水したいですっていってもサイン一つでOKでるような土地柄ってことだ。怖っ。
箱獣に乗らなければ無事では済まないかもしれない危険な場所ということかね?どんな目に会うのか興味があるね。(近くのボラードに座る)
僕の大辞典によると(本をぱらぱらとめくり)
とある地方ではお墓は炎のような天に近く、
地を懐かしむほど高くに作るそうですよ。
天の炎で魂との繋がりを焼き切り、地へ肉体を返す……と。
君たちのお話、興味深いです。良ければ聞かせてください。
とある地方ではお墓は炎のような天に近く、
地を懐かしむほど高くに作るそうですよ。
天の炎で魂との繋がりを焼き切り、地へ肉体を返す……と。
君たちのお話、興味深いです。良ければ聞かせてください。
そうそう、なんで墓が上にあんのってのにも地方に寄り添った意味があってな。その地域じゃ平民の墓は山のてっぺんに、権力者の墓は地中に拵えるんだと。根本的な危険度はふつうの山の危険と同じくらいなんだが、普通と違うのは角度だな。山全体がめちゃくちゃ尖ってるせいで、途中からは殆ど崖登りみたいでよ。オレはグラつく場所になれてるからまだマシだったけどよ。
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日銭を稼ぐためにせっせと荷物を運ぶヤズィード。
ぼうぼうと音を立てて港を去る船を眺め、仕事を終えたヤズィードが、木箱の上に座っています。
通りかかる人や仕事仲間に、この間いった登山の話をしまくるヤズィードの、与太話をきくもきかないも君次第。