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憲兵団『月影』

【世界】世界の片隅のような陽だまり【RP】

小さな酒場の小さな片隅。
それでも確かにそこは、世界の一部だった。

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あー……それでさ、
この間のプーレルジールは勝手についていって悪かったねって話なんだけど
ま、世界も楽しかったでしょ?

(ならいいじゃん、と笑ったシキ。
小さな酒場の廃屋。その片隅でテーブルを囲んで……
鍋を。そう、鍋を作っていた)

そろそろできそうだよ!
ほらぁ、最近急に寒くなってきたじゃん?
だから一足先にやっとこうと思って。鍋!
まぁぼちぼち。
プリエの回廊を色々見ることが出来たのは収穫だな。

というかあの時も今も急過ぎるんだよ。
声を掛けられたから何の用事かと思えば鍋だと?
親交のない相手からの誘いなら蹴っていたところだぞ。
(頬杖をつきながら早々に文句を口にするが、特に気を悪くした様子はない。
……やることが無く暇なのか、時々鍋を無意味に箸で突いている)
でしょでしょ!
あの回廊楽しかったね、たくさんお話も聞けたしさ!

魔王だとか勇者だとか世界の滅びとか、色々あるみたいだけどさ
ゼロ・クールの子達も、ちゃんと平穏に暮らせるようにしてあげたいな

(昔とは、随分と違うことを思うようになった。
まぁでもきっと、悪い変化ではないに違いない。
とりあえず、鼻歌混じりに鍋の火の通り具合を確かめた)

えー、思い立ったが吉日っていうじゃない?
こういうのは、やろうって思った時にやるのが一番楽しいんだよ〜
恨むなら買い物中の私に捕まった世界を恨んでよねっ
それに、急に鍋に誘っても一緒にやってくれるくらいの友達ってことで、
私は嬉しいよ?

(にんまり笑った。反省の色は見えない)
重要な、というか俺の求めてる情報は無かったがな。
考えようによっては情報が出なかったのが情報とも言えるか。
滅び云々に関しては……まあ、いま色々ローレットも動いてるしそのうち解決するだろう。
そこは勇気あるイレギュラーズ達に任せるよ。俺は目的を果たしてさっさと離脱するだけだ。

やろうとしたことを先送りにした結果、やらずに終わる事も多いからな。
そういう考え方もありだろう。
だが、回廊の時も言ったと思うがもう少し慎みを持ってくれると俺はありがたいぞ。
陰の者な俺のメンタルとフィジカルがお亡くなりになる前にな。
(今日のはあの時の比べりゃ全然問題無いがな……と溜め息交じりに付け加える)
そそ、前進はしてるよ。きっとね?
そのうち解決するなんて、イレギュラーズを随分信頼してるじゃないか

(くすくすと笑うが、嫌味というわけではないらしい。
純粋に少し面白かったようだ。
鍋、煮えたかな……と火の勢いを弱めた)

慎みはあるよ!ほら、こうやって大人しく鍋を作ってるじゃない?
それに、世界のメンタルとフィジカルはそう簡単にお亡くなりにはならないから大丈夫!!
(えっへん。何を根拠か胸を張った)
信頼というか他に頼る相手がいないだけだがな。
仮に彼等が信頼するに値しないとして、俺にどうにか出来るのかって話だよ。
……ところでこれは何鍋だ?
(今になって疑問を抱いたのか、おもむろに鍋の中を覗き込む)

大人しく鍋作ってる奴は急に人を巻き込まないんだよなぁ。
先に言っておくが代金はそっち持ちで頼むぞ。
そして君はひょっとして俺をスーパーマンと勘違いしてないかい?
実は俺は心も体ももうボロボロなんだ。
ここだけの話、俺の脳内妄想ででっちあげた医者からもう先は長くないと言われてんだよ。
(およよ……と下手な嘘泣きを始める)

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