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ギルドスレッド

仕立屋『AAA』

【RP/低速】第1章『花咲く季節に』

花に囲まれた仕立て屋の応接室。
カウンターの奥は作業場に繋がっており、
外からでも窓越しに仕事現場がうかがえる。

※ゆるっと低速雑談場。誰でも歓迎
※ギルマスの確認頻度:無人→週一、人がいる時:2日に1回

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(柔らかな陽の差し込む窓辺でカラカラとミシンのハンドルがまわっている。
作業台の前に座り黙々と布を縫合しているのは中性的な顔立ちの人物だ。
なまっ白い華奢な指先がまち針を掴み、布から引き抜いた)

穏やかな日だね。あと何度君たちと同じ朝を迎えられるだろう。
……感傷に浸っている訳じゃないさ。今を生きているこの瞬間を覚えていたいんだ。

(店の中は無人だが、仕立屋は花へと声をかけている)
失礼。君がここのオーナーかい?(扉をノックし入ってくる)
蜜は艶に。花びらは彩に。
全てを覚えているよ、本当さ。……嗚呼、私を奪いあっての喧嘩はよろしくないなディズ、リリアナ。
(向かい合って咲く二対の百合の花に語りかけていると、ふいに聞こえたノック音にそちらへ顔を向けた)

やぁ、やあ。ごきげんよう素敵な角の君。
もちろんそうだとも。私はジョン・スミス。ありきたりな名前だ。

そしてようこそ、『A A A(ノーネーム)』へ!万雷の拍手は用意できないが、君の来訪を心より祝おう。
ふむ、歓迎の言葉感謝するよ。
君があまりにも花に夢中になっているからすっかり僕は幽霊のように影も音もない存在かと思ってしまったじゃないか。
花の命は儚く短い。彼女たちが咲き誇るそのうちに愛してやりたいのさ。レディーファーストとも言うからね。
(並ぶ花瓶のうちからひとつ百合の花を取り出し、香りを嗅いでご機嫌そうに口角をつり上げて)
んふふ。それで少年。立派な角を持つ君。影も音もある君が訪れたのはフッティングをしに来たから、という訳でもないのかな?
その個性的なファッション。最高にクールだね。
そうだろう?そうだろう!?僕がデザインしたのさ!どいつもこいつもこの服の良さが分かってくれなくてね...君は少し違うようだ!(ご機嫌)

それはそうと、僕がここに来た理由かい...?それは他でもなく君と話がしたかったからさ。ふふ、
混沌各地の国でその文化独特のファッションがあるが、混沌はまさに美を煮詰めたスープだよ。色々な美的感覚と芸術に満ち溢れている。
なに、君の服だって数年後には流行っているさ。今はほんのすこーし、時代の流行を先取りしてしまったのだと思えばいい。

しかし、ふむ……なるほどご同業という訳だ。私としても色々と聞いてみたいよ。
さぁ、どうぞこちらへ。閑古鳥が鳴きっぱなしの店ではあるが、お茶くらいは出せそうだからね。
(散らかっていた作業台の物を避けて、木製の椅子を奥から運ぶ。向かい合うように配置して、相手の方へ示し)
うん、失礼するよ。(椅子に座り、)
それにしても、君のとこはよく散らかっているね…。一度大掃除たるものをしてみてはどうだい...?その方が客入りもいいだろう。
彼女たちが窮屈でなければ、それでいいのさ。
服以外の事はどうでもいいからね。

嗚呼、そうそう。自己紹介を失念していた。
私はそうだな……ジョン・スミスとでも呼んでくれたまえ。君は?
バレン=べアースだよ。よろしくジョン?

写真が届いたようだね、おめでとう。いい絵だ。
バレン君、いい名前じゃあないか。んふふ、私の写真?ありがとう。
見ての通り私は少々、個性的だ。物怖じしないのは君やこの子たちくらいだよ(近くに咲いた花を優しく撫でる)
例へ容姿が個性的でも似合う服がある。僕の仕事は誰に対してもその人に似合う服を仕立てることだ。
似合っていると、美はまた違ったものだろう?
それに、君はそんなに個性的な容姿なのかい....?グリーンの瞳がとても綺麗じゃないか....?あぁ、別に口説いているわけじゃないよ??
素晴らしい理念だバレン君!そして私も同意だ。
その人のための最高のオートクチュールを仕立てる事は、ファッションデザイナーの誇りだからねぇ、んふふふ。

……瞳が?(一瞬驚いたように瞳を見開いてから、柔らかく細まる)ありがとう。この瞳は"借り物"だが悪くない気分だ。
口説くもなにも君は私の性別が分かっているのかね?
だって、最近では男も男を口説くらしいじゃないか?実際、僕の友人は口説き落とされていたよ。まぁ、君の場合は男か、女か、はっきりしてないしな...、どっちなんだい??
なるほど。この混沌ではあらゆる可能性で人が生まれる。
そう考えると男同士も女同士も種を残す手段はいくらでもあるわけだ。
あるいは愛はそういった部分も超越するのかもしれないね。

私はどちらも"捨てた"よバレン君。
ここは『AAA(名もなき店)』。その主は「ジョン・スミス(偽名の代名詞)」。
自分自身の色を捨てて私はデザインセンスを得た。そういう人間だ。
ははっ、でも、愛は儚い。時にどんなに愛していても、その感情はいつか終わる。愛なんて、その感情に名前なんてつけてしまったからね。

捨てた...か。それって、勿体なくないかい??...いや、君を否定するってわけではないんだけど、僕は選択肢を2つ差し出されたらどちらも掴みたくなるから...うーん、要は、もしかすると君は捨てなくても良かったのかもね。ってことさ。
うーん。君はこれから捨ててしまった自身の色というやつを創ってみたらどうだい?最近流行りのZeroから始めるってやつさ!!
リアリストだねぇバレンくん。
なのにとても情熱的に口説くものだ。

しかし……どちらも掴む、か。君らしい豪快な答えだ。聞いていて耳心地がいい。
だが、私も私なりの考えがあるのだよ。
絵を描くには真っ白なカンバスが必要だ。その上で仕立てる相手に手向ける色をのせる。それが私のファッションスタイル。

もし変えたいというのなら、どうだろう。
私と勝負してみないかい?同じテーマで、どちらが素敵な服を仕立てられるか(※乱数勝負)。
僕の理想を押し付けるつもりはないんだけどねぇ。うーん、まぁいいんじゃないかい?
...まぁデザインを数字で競うっていうのは少々僕の思い描く理想とは違うけど...ただ座って言葉を投げ合っているよりも幾分か刺激があるだろうし、
そう。実のところ単純にね、君の仕立てる服が気になったのさ。
糸は仮縫いで構わないよ。道具は店の好きなものを使って構わない。
……嗚呼そう。なにか競うにあたって服のコンセプトはやはり必要かなぁ。君はどんなテーマがいい?バレンくん。
そういうことなら喜んでこの勝負、受けて立とう!.....テーマかい...?うーん、そうだね、あ!メイド服なんてどうだい?!

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