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宿り木
うん…。
これ、知ってるかな?
(ヴァークライト家の顛末を語る書物、天義では焚書とされているそれをテーブルの上に置いた。)
ヴァークライト家は不正義を行ったとして、処断されたんだ。
だから今はヴァークライト家はない…はず。
噂では生き残りがいるって聞いた事もあるけど…私はそれが本当かどうか知らない…知らなかったんだ。
これ、知ってるかな?
(ヴァークライト家の顛末を語る書物、天義では焚書とされているそれをテーブルの上に置いた。)
ヴァークライト家は不正義を行ったとして、処断されたんだ。
だから今はヴァークライト家はない…はず。
噂では生き残りがいるって聞いた事もあるけど…私はそれが本当かどうか知らない…知らなかったんだ。
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時刻は夜。
昼は暖かくなってきたが、夜はまだ少し冷える。
テーブルには入れたばかりのココアが湯気を立てている。
椅子が2つあり、1つには部屋の主であるサクラが座っている。
サクラはスティアを呼び出していた。
夜の自室にしたのは誰にも聞かれたくないから。
本当はその話そのものをしたくない。
自分が話す事は、大切にしてきたものを壊す事になるかも知れないから。
でも言わない訳にはいかない。
それは誰にも対する背信となるのだから。
まるで処刑台を登る罪人のような心持ちで、サクラはその時を待っていた。