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廃教会

祭壇

ここには、神はいない
床には偶像の破片が散らばり、千切れた書物の破片が風に舞う
割れたステンドグラスから差し込む光が、かつての神の残骸を静かに照らしている

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・・・そう、か。
(零れ落ちたモノの重さが、自身に分る筈もない。)
(故に返す言葉も短く。)
(変わりに悼む様に視線を伏せ、再び開いたのは)
(金属らしきものが軋む異音の中で。)

そう、自身を責める、な。
気が付けば、するりと消えていく・・・人は万能では無、い。
どんなに、想っていて、も、届かない事が、当然・・・ある。
絡まった糸、断ち切る術も無、い・・・取り返しの付かな、い、運命。
悲劇だが、其れで終り、か・・・否、
男は、笑っていたのだろう、其れを観る誰か、は、如何だった・・・?
きっと其処に、在るモノが、この話の真実、なのかも知れん。

さぁ・・・拳を、開け・・・歪めば、色々と面倒、だぞ。

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