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【1:1RPスレ】忘れられない歌がある

司書は今日も、合間を見つけて本を読む。

『よくある皮膚疾患とその症例』『まほうのうた』『呪術大全』『人魚伝説に纏わる各地の伝承』

……こんな感じの本が、山積みに置かれている。

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(ぱらり、本を捲る手。そこに『あれ』があることに気づいた)

……うわあ。

(正直むず痒い。あと取りたい。でも万が一そうすることで本を汚すのは嫌なので、この場は堪える。続きに目を通した)
(以前借りた二冊の本を手に、いつの間にか背後に立っている)

よぅ、大地。今日も読書に精が出るな。
今は何の本読んでんだ?

(大地へ無遠慮に声を掛け、本を背後から覗き込もうと)
おわっ、(急に背後から聞こえる声に驚いて)
っと、(なんとか本を落とすまいと堪えて)
っとぉ!?(耐えた。頑張った)

ク、クウハ……来てるなら来てるっていってくれよ……。
(読んでいる本は薬に纏わるものらしい。軟膏の材料が記されている)
ふっ、ふふ……。
いやァ、悪いな大地。つい悪戯心が出ちまってよ。
(くすくすと笑いながら本の内容を斜め読みして)
…軟膏の作り方な。医学の勉強でもしてんのか?
マ、邪悪な悪霊だろうがピュアな聖霊だろうガ、そんな無防備にしてりゃあ遊びたくもなるよなァ。
気持ちはわかるぜクウハ(クツクツ笑った)

……ああ、えっと……(クウハが見やすいように本を掲げながら)
これは、調薬の本だよ。これは、痒みを抑えるのに効くらしい軟膏。
最近医学というか、薬学にも興味があって……。
ほー、薬学か。
オマエにゃ似合いそう…あぁ、そうだ。
オマエ、人魚の依頼から帰った後妙な症状出たりはしてねェか?
例の奇病に罹ってやしないかと心配でな……。
ああ、知人に医者の勉強をしてはどうだと進められて……(と、言いかけたところで、本をテーブルに置いて)

妙な症状……?例えば……?
(クウハを見たまま、右手首を庇うような動作をした)
歌が頭から離れなかったり、体に鱗が生えたりってやつだな。
…ちょっと手首見せてみろ。
(右手首を庇う仕草を見てため息一つ。
手を取って手首を確認しようとする。
視線を向ける先によってはクウハの右手首にも青い鱗が生えている事が確認できるだろう)
あっ(軽くクウハに手を引かれる形になる。右手首の内側に、藍色の鱗が点々と。そして、クウハの右手首にも気づいたらしい)

……ああ、俺もだよ。
帰ってきてから、腕がいやに痒い日が何日か続いてて。
それで、今日も、こんな風に……。
そうか……。
(やれやれと緩く首を振り、手を解放してやって)

奇病とは言うが、こりゃ呪いの類だろうからな……。
俺は悪霊なんで呪いの類に耐性はあるし、オマエも赤羽がいる分侵食は多少抑えられるだろうが……。
お互い面倒な事になったもんだ。
あァ、クウハと大地ハ……楽観視でもなければ慢心もできねぇガ、そんな明日明後日にでも海の藻屑になるってこたぁ無いだロ。
少なくともあの倉庫に鮨詰にされてた連中よかハ、大分落ち着いて『治療法』を探す時間はあると思うゼ。
それにしても全ク、困ったモンが残っちまっタ。

……因みに、クウハはそれ、大体いつぐらいから?
俺は彼女の攻撃、歌を受けたあとに、腕に『これ』が付いてて……。
……その時はあの場で引きちぎったんだけど、帰ってきてから数日間は、腕にひりつく感じというか、痒みがあって……。

で、一週間経つかどうかのところでポツポツと鱗が出るようになって、剥がしても、やっぱり、また生えてきて……。
……ここに触ると、その時の歌を思い出す気がするんだ。
依頼の直後は何の問題も無かったが、暫くしてから鱗が出はじめてなあ。
時期的にはオマエと同じで一週間前後ってところか……。

あれだけ強力な呪いだ、あの人魚一人の恨みかっつーと……。
歴代人魚の積もり積もった恨みつらみがアイツに手を貸したって可能性もあるか……。
歌声自体は綺麗なモンだが、望みもしねェのに頭に響くのは勘弁して貰いてェな。
こちとら烙印も受けてるってのによ。
そうか……(さらさらと手帳に書いた)
正直、色んな書籍を当たってみても似たような症例が無いし、情報も足りないんだよなあ。
……あの件にいた他の皆からも、ちょっと近況聞いたほうが良いのかもなあ……。

(静かに頷く)
……そうだな、言っている言葉は分からなかったけど、言いたいことはわかるというか。
……とにかく哀しくて、呪いでなくても、忘れられないかも。
少なくとも、彼女の魂は、今は安らかに眠っていると思いたいが。
(思い出すように、指で自分の鱗を撫でた)

……っテ、烙印とカ、そっちもまあ大事じゃねぇカ。
そっちこそ大丈夫なのかヨ?
歌を聞く事がトリガーなら、あの場にいた全員が罹患してる可能性が高い。
他の奴らの状況も気になるところではあるな……。

やけに精神を揺さぶられる歌だったよな。
最後こそ安らかな表情だったが、それで恨みが消えるかっつーと……。
……俺なら忘れはしないだろうな。一生呪う。

烙印受けてから日が浅いんで、今の所は支障ない。
症状が深刻化してきたら、主人のところに匿ってもらうつもりではいるが。
オマエ達や他の奴らにうっかり襲いかかって、血を吸い尽くす事にでもなったらそれこそ笑えん。
烙印は……イレギュラーズで受けたものも多い分、鱗泡病これよかは現象についての情報はあるけど……それでもわからないことが多いからな。

それこそ海洋の……廃滅のときのように、アルバニア……魔種とかをどうにかしたら解決するなら、まだ良いんだが……。

……うん、俺もクウハであれ誰であれ襲われたら、手加減できる自信がないな。……また死にたくないし……。
……因みに、どこに(烙印があるんだ?と、気になるらしく、クウハの顔を見上げた)
廃滅病の時も随分苦労したらしいな……。
月の女王とやらを殺せば解決なら分かりやすいんだが。

万が一の時は手加減しなくていいぞ。
死にものぐるいで抵抗してくれ。
烙印はなァ…これだよ、これ。
(フードを捲って首筋を見せる。
そこには黒薔薇を模した烙印がはっきりと浮かび上がっている事が確認できるだろう)
そんな時が来ないほうが嬉しいけど……うん、わかった。
(実際に見るのは初めてなので、思わずしげしげと見つめてしまう)……それかあ……。

……しかし首なァ。
大地だったら絶叫モノだゼ。デリケートな部分にそんなの刻まれちゃったらサ。

ふ、普通に触られるだけなら、もう大分平気だし……(震え声)
……えっと、見せてくれてありがとう。
烙印については、皆が知ってるレベルの事しかわからないけど……幸か不幸か、鱗泡病の方だったら、気持ちはわかるというか、情報交換できるから。
……いや、これだけ読んでも、収穫は皆無に等しいのだけれど……。

とにかく、そっちの方だけでも、一人で抱え込まないでな。……ああいや、クウハの場合は、武器商人が気にかけてるだろうから無用な心配か?
…有難う、優しいなオマエは。
楽観視してる訳じゃないが、悲観的でいる訳でもないから大丈夫だ。
オマエまで鱗泡病にかかっちまったのは問題だが、恨みの一つでも受け止めてやらねェと可哀想だしよ。
烙印の方も、俺に烙印刻んだ吸血鬼自体は割といい奴だったし、どっちかっつーと誇らしい。
俺より主人の方が気に病んでんだよなあ……。(苦笑して)
優しい訳じゃないよ。
俺は死にたくないし、知ってる人間にも生きていて(と言いかけて、クウハにその言葉が適当なのか迷って)……消えてほしくないだけだ(手が医学書を抱き寄せた)

でも、そうだな、悪霊である君と、死霊術師の器たる俺。
今は亡き彼女の想い。泡沫と消えて、誰からも忘れられるはずだった怨念。
それを受け止める人物としては、ある意味、適任かもな。
…そう考えれば、そういう意味では、烙印を受けたキミと心境は似ているのかも。
……まあ、腕が痒いのは地味に困るが。着る服も選ばないと鱗に引っ掛かりそうだし。

……そっかー、人間、病は気からと言うけど……彼……大丈夫かなあ。
気を捏ねすぎて倒れたりしないかなあ……。
(と、溜息をつく大地と)

ハッ、アイツがそういうタマかヨ。それよりテメェの心配しとケー?
(と、笑う赤羽)
何を言うのやら。
自分が死ぬかもしれないって時に掛け値無しに他人を思いやれるだけ、オマエは優しいし善良だよ。

袖に鱗が引っ掛かるのが嫌なら、萌え袖のドレスでも着てみるか?
良く似合ってカワイイと思うぜ?
(からかい口調でくすくすと笑って)

倒れるって事はないだろうが、あんま心配かけんのもな。
あれでいて結構繊細なんだよ。
あの人の為にも何か解決の糸口が見つかるといいんだが。
そんな、俺にドレスはナシだろー……(唇を尖らせたふうに言う)
あー、でも、解決の糸口、確かに欲しいよな。

さっきも言った通り、俺も色んな本を探したけど……やっぱり直接的な解呪法は無かったんだ。

あ、でも、やはり通常の病にも言えることだけど、やはりメンタルが弱っていると身体にも宜しくないというか。
そういうような記述は、何冊かあったかな。

……あとクウハ、ちょっと今、治癒魔法かけてみてもいいか?
呪いの類なら尚更だろうな。
呪いってのは相手の精神の脆い部分に付け込むモンでもあるしよ。

治癒魔法か。
効くかどうか分からんが好きにしていいぞ。
ああ、だから『病は気から』というのも案外馬鹿にできないモノだな、って。
じゃあ遠慮なく。
(羽根ペンを利き手に握り、左手はクウハの右手首に添えるようにして)

燃えるように花咲くきみよ、どうか健やかたれ。
(ポーチュラカの絵を点々と書きながら短く唱える。花は溶けて消えていき、治癒スキルとしての効果を発動する)
……どうかな?

呪いは、治癒術をかけることで苦痛が和らぐ場合も多いと聞いたから……。
(治癒を受けると鱗の発生箇所から生じる痒みがなだらかに引いていって)

…効果あるみたいだな、有難い。
かなり楽になったよ。
しかしいつもの事ながら、オマエの術は綺麗だなあ。
(楽になったと聞き、ホッと息をついた)なら、良かった。
……とはいえ、これじゃあ根本的な解決にはならないしなあ。
また何か分かったことがあったら知らせるよ。

……ああ、なんでか、筆記をするか、花をイメージするとうまく魔術が使える気がするんだ。
(掌にぱあっと、彼岸花を咲かせて見せながら)
別にこれで、術の性能が上がるわけじゃないんだけど……。
おう。
俺の方でも何か情報が得られれば知らせる様にするからな。

ふむ。
術者に馴染み深い物や好みに関連した手法を用いると、イメージの構築が楽になるってのは良くある話だが……。
別段花が好きってわけでもないのか?
花は……人並み程度に好きかなあ。
店先に綺麗に育ってたり、飾られてる花があったらちょっと見ていくくらいには……。

ああ、でも、好きな花を言えって言われたら彼岸花だな。ミステリアスな感じというか……赤い色味というか……形というか。
死者に寄り添うように咲く感じというか……。

……あ、そういえばクウハ。
新しい本もあれから幾らか入ったんだけど、今日も借りていくか?
彼岸花は俺も好きだよ。
毒々しくもあるが、神秘的で綺麗だ。
…ああ、そうか。
他人に寄り添うって意味で花はオマエにあってんのかもしれん。

お、今回はどういう本が入ったんだ?
……(キョトン、と瞬きをして)そ、そうか……?
……なんで花なんだろう、ってあんま考えたこと……無かったけど……。


……あ、そうそう。本、本な。
えーっと、すぐそこの『春に読みたい、花満開な一冊』コーナーで取り上げてるんだけど。
『桃源郷のきみ』。とあるお爺さんから、遠くに住んでいる恋人にあるものを届けてほしい……という依頼を受けた冒険者が、色んな苦難を超えて、『桃源郷』を目指す……という話だ。今回仕入れたのだと、これが一番好きかな。
サスペンスな気分なら、『血吸桜』。……無惨な死体の描写が、神々しく神聖に見えてしまうほどに、この人の文章は美しいし、恐ろしい。

『チューリップのきもち』……これだけは絵本か。クレヨンで書かれた挿絵がとても微笑ましいよ。
というか、著者のお子さんが描いた絵に着想を得てお話を作った、と言っていたかな。
他にも……(と、特設コーナーの方を示しながら、本をざっくり紹介していく)
内気で口下手な人間が想いを花に託して贈る、って事もよくあるだろ?
そういった意味でも大地にあってると思わねェか?
(微笑ましく目を細め、大地の体に宿る死霊術師赤羽に訊ねる)

へぇ、いい本を仕入れてるな。
なら『桃源郷のきみ』を借りていこうか。
ウチのガキ共も気に入りそうだ。
あァ、確かニ。
言わぬが花とはよくいうガ、コイツの場合ハ、花が言葉の代わリ、ってぇのが似合いかもナ?(ケラケラと、天の邪鬼が友人に応えた)

……た、確かに俺は、口が回る方でもなければ、陽気……でもないけどさあ……。
……でも、そうか。俺の在り方が似ているという意味なら、花術が向いてるのもなんとなく……納得できるかも……?
(とりあえず、気を取り直して)

えっと、『桃源郷のきみ』だな。了解(特設コーナーからそれを持ってきた。貸出帳もカウンターから取り出して)
(そういえば、とクウハが抱えている本にも今頃気づき)
ああ、ついでにそれも返却していくか?
ふ、ふ…。花が似合う男。
響きとしちゃ中々悪くねェよな。

ああ、返しとく。
二冊とも面白かったよ。有難うな。
(抱えたままだった本をテーブルに置いて。
当然だが、元の通り傷一つない)
……そういうのってもっとこう……爽やかなイケメンとか……儚げな美少年に言うんじゃ……?
まあいいや……。

(本を軽く確認すると、帳簿に記録を書いていく)
ん、これでよし。確かに返却承りました。
桃源郷の方も今貸出って書いたから、そのまま持ってっちゃっていいぞ。
サンキュー。
…しかし、オマエここに積んである本全部読むつもりなのか?
……?(キョトンとした顔で)そうだけど?
(クウハの視線の先。分厚い本が何冊か積まれているが、顔色一つ変えずさらっと言ってのける)

マ、大地クンは『食いしん坊』だからなァ。
仮に呪われてなかったラ、それはそれで別の図鑑だの小説だの教本だのを積んでると思うゾ。
ふ、ふ…。言われてみりゃそうか。
この世から本が無くなっちまったら、大地は気が狂うかもな。
(くつくつ)
……そんな笑うことないだろ?
(少しだけムスッとした。が、それは友人同士の軽口に収まる程度で)

クウハは、これから屋敷に戻るのか?
どのみち明日から掃除とかもしたい、当面そっちには帰らないから、住民達にもよろしく言っといてほしい。
いや、悪い悪い。
本からすると、オマエは神様にだって見えるかもしれねェな。
奴らは読んでもらえることが一番の幸せらしいからよ。

ああ、分かった。
…一人で掃除するとなると手間かかるだろ。
迷惑でなけりゃ、声かけてくれたら手伝うからな。
モノの声までは俺には聞けねぇガ……マ、魂があるならそう言ってるかもわからんナ。

ああ、じゃあ、人手が必要な時とかは呼ぶよ。
……バイト代っていうか、好きな本一冊くらいしか出せないけど(世知辛いお財布事情であった)

クウハこそ、その、館で何か困った事があれば、できることなら手伝うからな。
なに、バイト代なんか要らねーよ。
その時は館の住民共も連れてくるさ。
ガキ共なんかは普段やらない事をするってだけで喜びそうだしよ。

俺の方も何かあれば遠慮なく頼らせてもらうとも。
(そう言って新たに借りた本を大切に抱える)
そうか……賑やかに作業ができそうだな。

あ、本は返しに来るのは勿論、洋館の俺の部屋に置いといてくれてもいいからな。

(去ろうとするクウハを見送ろうとカウンターから立った)
おう、分かった。

読書中急に邪魔して悪かったな。
次は何か手土産でも持ってくるよ。
(ひらりと手を振って図書館を後にする)
そんな、いいのに……。
(とか言いながら、ならお返しにまたいい本を見つけておこう、と独り言ちて)

ああ、また。
(こちらも軽く手を上げて、その背中を見送った)

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