PandoraPartyProject

ギルドスレッド

自由図書館

【1:1RPスレ】とある街の仕立て屋近く。

ここは混沌の某所。
近くに仕立て屋があるらしい……けれど、俺は行ったことがない。

まあ……スーツなんて上等なもの着る機会ないしな……。

そういえば……最近『相方』が……この近くでホットサンドを食べたと言ってたような……。
俺は『寝てた』から、その日のことは知らないけれど……せっかくだし、よってみても良いかな……。

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(ホットサンド屋の老婆に「ああ、お兄さんまた来たのかい」と声をかけられ、「ええ、まあ」と話を合わせる。そうしてメニューの書かれたボードを一瞥。)

今日のオススメは……いちごとマシュマロ……。スイーツ系のもあるのか……。
すいません、このホットサンドと、アイスティーのセットを一つ……。

(黒赤の髪を持つ青年が、静かな声音でオーダーを伝えようとしている)
ばぁーさん、悪いが今日もホットサンド2つ。急ぎで頼む!!

(割り込むように大声で注文を告げる)

……とっ、すまん。前がいたのか……って、赤羽じゃねーか?お前……随分と可愛らしもん頼んでんじゃねーか!
……えっ?

(一瞬『身内』にも似ている声に驚き振り返るが、彼が呼ぶのは『赤羽』の名。そもそも自分は彼の姿に覚えはなく……という事は、恐らく『赤羽』が彼に出会ったのは、俺が眠り、彼が一日を自由に過ごしていいと取り決めた『休日』の事であって……つまり……)

……え……えっと……。
(この事を、どう説明したものか? 言い淀む青年の声は、パーシーの耳には馴染みのない、柔らかい響きだったかもしれない)
んっ?なんだ?見ない間にこれまた随分なよっちぃ声になってんじゃねぇか!なんだなんだ、元気ないのか?ちゃんと食ってんのか??

(顎に手を当て、大地をジロジロ観察する)
(悩んでいても仕方ない。少しずつでも、正直に言ってしまおう。自分を見つめる彼と、しっかり目を合わせて)

……ごめんなさい、お兄さん。俺は『赤羽』じゃないんだ。
でもあいつの双子とかでもなくってさ。

多分お兄さんが前に『俺』にあった時、俺はクッソ不遜な物言いをする男……、『赤羽』が、この身体を自由に使っていい代わりに、俺は一切干渉しないで眠ってた日で……。お兄さんが俺に会ったのは、そのタイミングだったんだと思う。

……俺は『大地』。自由図書館って所で司書をやっている、大地。

(よろしく、と小さく頭を下げる。パーシーからしたら、同じ顔の男に二度自己紹介されるという奇妙な状況かもしれないが。)
ふーん……?まっ、よくわからんがお前は赤羽じゃねぇってことな??

自由図書館……あーなんか聞いたことある気がするなぁ……ま、じゃあ改めてでもねぇがよろしくな?大地

(わかってるようなわかってないような顔をして)
あー……そうそう。
俺の身体には訳あって、魂が2つ入ってて。
一つは俺……大地、もう一つが赤羽の魂なんだけどさ。
……どっちが、この身体を使うか、日毎に決まってて。
……前にお兄さんが俺に会ったのは、きっと赤羽の日なんだったと思う。
……で、今日は大地(俺)の日なんだ。

(コクリ頷き、補足する。……正確にはこの説明も100%正確でもないのだが、『今の自分は赤羽ではない』、この一点さえ伝われば良いし、これ以上の蛇足は混乱を招くだろう)

えっと、こちらこそ、よろしく。
(ペコリ、頭を下げた)

……この前赤羽、お兄さんに失礼なこと言ってなかったですか……?
はぁーーーーん………………………………いいやぁ?普通に話しただけだからなあ

(これ以上考えるのをやめたような顔をして)
(赤羽の振る舞いに非がなかったのか、彼が覚えていないのかは不明だが……嫌な思いはしなかったらしい。ほっとため息を付いた)

ああ……なら良かった……です。
あいつほんっとマジで……口も性格も最悪『悪魔』だから……。

(今度は大きなため息をついた)
はーん。お前も苦労してんだな?

(ため息つく大地の肩をポンと叩き)
……はい……。
あいつバチクソ……俺のことを『童貞』とか『クソダサい』『陰キャ』とかめちゃくちゃ煽ってくるし……俺の身体を勝手に使って……色んなことしやがるし……。

(叩かれた肩にスイッチでもついていたかのように、ポツリポツリ吐露し)

クッソ、あいつ……何が『お前にゃネコがお似合いダ』だよ『【女】はこうリードするんだゾ、分かったかチェリー君』だよ……。

(そのままスピーカーのように、相方への不満がダダ漏れになっていく。……強めにぶっ叩けば止まるかもしれない)
……まぁまぁ、んー、俺はよくわからんがよぅ。まっそのうちいいことあんべ!!

(大地の言葉を聴きながら、うんうん頷いてにへっと笑い)
そうだな……ありがとう……お兄さん……。

(パーシーの言葉に顔を上げる。そうだ、恨み言ばかりを言っても仕方ない。元気を出そう)

よしっ、色んなことが片付いたら、絶対に赤羽を見返してやる。待ってろよ……。

(大地の落ち込む理由を知らずとも、パーシーが励まそうとしてくれた事ですっかり元気が出たらしい。上げた顔に、出来たてのホットサンドのいい匂いが伝わってきた)
ははっ、その意気だぜ!
んっ、ホットサンド…………あぁっ!!またすっかり忘れてたぁ!!!!

(慌てておばちゃんからホットサンドが入って紙袋を引っつかみ)

この前も遅いって言って怒鳴られたんだったけか??そんじゃ俺はもう行くな!!!!今度お前んとこの図書館邪魔しに行くわ!!

(じゃ!と片手をあげてバタバタと走っていく)
ああ、ありがとう……。
(と礼を言ったのも束の間、パーシーはどうやら急いでいるらしい)

あっうん……いつでもどうぞー!急いで転ばないようになー!
(去っていく背中に、せめてもの声掛け。それを見送って。大地のオーダー分が出来上がるのにも、そこからさほどかからなかった。『待たせて済まないねぇ』と声がかけられる)

……あ、はーい。いや、俺急いでないんで……大丈夫ですよ。

(受け取り、適当なイートインスペースに座って食べていくこととする。サクッと一口。続けて紅茶も口にする)

……ん……よく合うな……。
そういや俺……あのお兄さんの名前…ちゃんと聞かなかったな……。

(今更な事実に、はっと気づくが、まあいい。『赤羽』が起きた時にでも聞いておこう)

……さて、これを食べ終わったらどこに行こうかな、っと……。

(まだ高い日を見つめて、ぼそりそう呟くのだった)

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