PandoraPartyProject

ギルドスレッド

シンリョウジョ

ウラグチ

診療所の裏口。

患者さんやお客様には聞かせられない話をする場所。

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(先に向かった裏口で、壁にもたれて煙草を咥えている。火を点けるとぼんやり空を見上げて)
果たしてこの先に進む意味はあるのか。
このまま立ち止まっていた方が楽なんじゃないか……なんてね。
(少し遅れて裏口から外に。目的の人物を視界に入れたなら軽く手をあげて挨拶代わりにして)
……で、何の用っすかね。じゅーぞーサン?
(約束の相手が来ると壁から身を起き上がらせて手をあげ返す)
一本どう?癖のある味だけど。
(懐からチラ見せたのは黒い悪魔のパッケージ。チョコレートフレーバーの甘い銘柄だ。)

……取引がしたい。
和一の心を読むギフトが本物なら、調べて欲しい相手がいてさ。
せっかくだが遠慮させてもらおう。
信頼できるメーカーの信頼できる取引相手のものしかやらないようにしてるものでね。
(懐からシンプルな銀のシガレットケースを取り出して見せた。
そのままそれを仕舞ってから持ちかけられた“取引”に目を細めた)
……本当ならノる義理はないって、突っ返すんだけどな。
話だけは聞こう。だが俺の職場以外からの依頼で死ぬのはゴメンだ。危ないと判断したら断る。
それでも良いなら、続きをどーぞ。
身体に悪いことをするのに信頼もなにも無いんじゃあねーの。やっぱり面白いね、和一は。
それとも依存していたいのかな?仕事と心中する覚悟は兄弟揃ってよろしくないと俺は思うけどねぇ。

(俺に依存してもいいのよ、なんて軽口を叩いてのんびり笑う)
旅人だから、前の世界に過去は全て置いてきた……筈だったんだけど。
どうやら来ちゃってるみたいなんだよね、関係者が。俺としてはそいつを先生に会わせたくない。
あわよくばそいつが俺にどんな感情を抱いているか知りたいってところかな。
危険と感じたら見つけた場所を俺に教えてくれるだけでいい。
人のこと言えないだろ。あんたは医者なんだろ?
(はー、とあきれ半分の溜め息をひとつ。)
真面目なんですよ、一家揃って。血筋ってヤツっすかね。
(そういって薄く笑う目はどこか所在がないように感じたかもしれない)

兄さんの為かよ。(なら却下だ。受けたくない。いやだ。)
でも世話かけてんだよなぁ……
(頭を抱えてしばらく悩んで)
……そいつの特徴は?
医者じゃないよ、医療助手。
やめたんだ、医者は。……そうして悪魔になった。
(ターレットレンズがカシャと動く。妖しい笑みを和一に向けた)
……ほんとに繋がってんの?半分くらい?

ホントに律儀さんだなぁ。
(真剣に悩む様子に目をぱちくりさせた)
そう、そこ。俺は人相書きを描く技量もないし、かといって写真は影くらいしかわらかないものだけだ。
考えを読めるなら、俺がターゲットを想像すれば外見が分かるんじゃあない?
似たようなものだろ、医者も、医療助手も。
(どちらも自分に求められ、届かなかったものである。
だから自分は医者も、それに準じる職種の人間も、兄という存在も嫌いなのだ。)
繋がってますぅ~残念ながら正真正銘兄弟ですぅ~。
なんなら血ィわけてやろうか。あんたの大好きな松庭センセーと同じ血。
(不貞腐れたような言い方でふざけて言った。)

うるせぇ。今回だけだ、次はない。
(想像した人物像を“読め”と言われて露骨に眉間にしわを寄せた)
俺のこの能力は完璧じゃない。まず、『通常の成功率は4割』だ。
成功率は対象がどれ程気を抜いてるかで上がったり下がったりする。
次に『読み取りたい対象を直接見る必要がある』
最後に『必ずしも読み取りたい情報が読み取れるとは限らない』
だからあんたから対象を読み取る事が出来ないかもしれないし、とんとん拍子に進んでもあんたの願いを叶えられないかもしれない。
それで構わないなら今回だけ。この一回だけはその依頼、承ろう。
違うよ。屁理屈じみてるけど
俺は医者をやる資格なんかない。
本当はこんなところに居ちゃいけないのに、救いを求めて先生に縋ってるだけだ。
(不貞腐れたような声につられて笑う)
そっか。翼が全然違うから、あんまり兄弟っぽく見えないよね。父親似と母親似の違いかな?

……いらないよ。それに和一の血は和一のものだ。
遺伝子の情報なんて兄弟で類似性が高い事なんて殆どないんだから、君は君らしくていいんだよ。

万能に聞こえたギフトも意外と落とし穴があるもんだね。
失敗したら回数重ねればいいさ。どうせこの話をした時点で、俺の汚い部分も和一に見せるかもしれない……って覚悟は出来てるから。
ありがとう、やっぱり君にお願いしてよかったよ。
そんなにいい人かね、あの人は。
あんたと兄さんの関係なんて興味ないがあまり心酔してると痛い目みるぞ。あの人は鬼だからな。
(翼の違いを指摘されると複雑そうな顔をして短く「そうかもな」と返した)

あんたも不思議だよな。そんな言葉で俺が慰められると思ってんの?
それにあんたの、きっと兄さんにも教えてないし知られたくない事を俺には知られてもいい、ってか。
さっきまで敵同士だったのによくそこまで信用できるな。
(その語り口は決して喧嘩腰ではなく、同僚、仲間……クライアントに対する話し方であった。)
で、どんなヤツなんだよ。早く“読ませて”くれ。
なるべく肩の力ぬいて、でもそれを強くイメージして
善悪や末路はどうでもいいのさ。僕は実存主義だ。
今をよりよく充実させる事ができれば、どーでもいい。
先に先生が死んじゃったら依存できなくなっちゃうからね。流石に焦ったけどさ。
(じっと和一の翼を見つめ)
艶があって綺麗な黒だよね、和一の羽は。……嗚呼、気を悪くしたらごめんよ?

言葉だけで救われるほどなら、そんな歳になっても拗らせてないでしょー?
知られてもいいと思ったのは、そういうところだよ。
先生は俺を闇から救おうとする。君はビジネス的に話をとらえる。
それにさっきからの兄弟のやり取りで、君自身の情報はダダ漏れだけど、クライアントの秘密はまもっていたし、先生を牽制してもいた。
こういう依頼であれば君は先生よりも信頼に足るよ。

(求められれば目を閉じて、言われた通りにリラックスする。
思い描いたのはそのオートマタとの日々だ。

白磁のように滑らかなボディに、関節から吹き上がるように走る電流。
二足歩行のフルアーマータイプのオートマタだ。

『個体番号EA2B0013番。現時刻をもって飼育担当及び居住区をプラン9に移行。
生命期限を過ぎた貴様は現時点より職務を解かれ医療行為を禁じられる。弁明はあるか。』

淡々とした男の声で話すオートマタの手が十三の右目の方へ伸ばされる。
赤く染まる視界。鋭い痛み。そこで記憶は途切れた。

場面がまた切り替わると、先程のオートマタが困った様子でない十三を見下ろしている。

『個体番号EA2B0013。貴様の右目はなんだ』
「あぁ、これですか?そこらへんのスクラップから剥ぎ取りました。盗んじゃいませんから安心してくださいご主人」
『医療行為は禁じられている筈だ』
「治療じゃなくて改造ですから」
『……。』
「あ、フリーズしました?ご主人……ねぇ。命を調べるプランに命のいろはも知らないオートマタだけじゃ苦労するんじゃないですか。
必要ですよぬ、テクニカルアドバイザー」

生命期限の切れた俺は、もう死を待つしかない。
そんなのは嫌だ。たとえ人の道を外れても、被験体として死を待つだけの日々から抜け出してやるーー)
(兄のもとにいて、兄を守ろうとした理由が“依存できなくなるから”ときいて)
クズかよ。俺も人のことは言えないけど。
(はぁ。大きくため息をついた。)
……嫌ではないけど褒められたことはあまりないな。
(「きれいな黒ね、貴方の翼は。」
かつて誰かに言われたそれと十三の言葉が重なり反響して聞こえて振り払おうと首をふった)

さっきから容赦ないな、あんた。
俺の情報は兄さんの誘導にノってやってただけだ。
さっきからいってるだろ、真面目なんだよ。一家揃って。
(そのなかに兄が含まれるかどうかは甚だ疑問ではあるが。)

(“読み取れた”情報であれこれ思案する)
鉄騎種……いや、練達の機械技術に似たものか?……っ、
(最初の思考の最後、潰された目の記憶が自分とダブった。嫌な汗が流れ落ちる。
ソレから先の要らない情報、“見えてしまった”ものは口には出さず)
……容姿と特徴はなんとなく、覚えた。
つまりは昔のご主人様を探して兄さんに会わせないようにしてほしい、ってことか。
(確かにあわせたくない気持ちはよくわかる。俺もできることなら会いたくない。)
えぇ、今更でしょ。俺がまともな人間だと思ってた?
(平然と言ってのけた後、薄く妖しい笑みを浮かべる)
俺の世界には翼人なんていなかったから、色々な実験が楽しめそうだなぁ。……ねーカズくんしない?改造。

真面目は身を滅ぼす。打算的に上手く生きていきたいもんだよねぇ。

……彼は機械"生命体"ではなく機械そのものだ。心に近づこうと試行錯誤したAIの成れの果て。
俺は主人に「ヴァトー・スコルツェニー」という人名も与えた。某国の軍神のミドルネームをつけてね。

理解が早くて助かるよ。彼が松庭先生と会ったら……俺は今度こそ、ここに居られなくなってしまうから。
少しでも……って思った俺がバカだったみたいだ。
(妖しい誘いには分かりやすく拒絶の意思を示して)
冗談じゃない。するはずがないだろ。
(なんだかんだ自分の身はかわいいので丁重にお断り申し上げた)

真面目は身を滅ぼす……そうかもな。
あんたは俺よりは大分上手く生きてきてると思うが。

機械生命体ではなく、文字通り機械人形ってことか。
(ふぅむ、なにかを考えるような動作をして)
しかし主人の名付け親ってなんだかちぐはぐだな。面白くていいけど。

(此処にいられなくなる。)……それは、その主人がお前をまた支配すると思うから?
それとも兄さんがあんたの素性に気づいてあんたを捨てると?
まぁ、人間なんて誰だって人の皮を被った別の生き物なんてのばっかじゃない。内面も外見も、何かしらちぐはぐだったり悩みを持っていて、
誰も彼も不安になりながら人のフリして生きてる。
(断られれば、えーと眉を寄せ)
何でー?お兄さんより強くしてあげるのに。
(なんて冗談めかして言った)

上手くないから今ほころびを必死で隠そうとしてるんだ。
人と機械の文化は違うからね。名付けてろくなことが無かったから今に至るわけで。
そーねぇ……(軽く肩をすくめて)どっちもありえるな。和一はどっちだと思う。
へぇへぇ、医療助手サンのお話は為になるなー
(まさか考え方が似ているとは思わず自分の気持ちをごまかすように話した)
俺は兄さんより強くなりたい訳じゃなくて兄さんを連れ戻したいだけだからな。
それに、最期は人として死ぬって心に決めてるもんでな。残念だが他を当たってくれ。

(どっちだと思う、と聞き返され)
質問に質問で返すのはズルいと思いまーす。
(手をひらり、上げて軽い抗議を述べてから少し考えて)
……んー、
元の主人がお前のことを見過ごすなんてしない。そいつ…スコルツェニーがあんたに接触してくるだろうことは避けられないだろう。
接触されれば自ずとあんたの過去は兄さんにバレる。多かれ少なかれ。
それで幻滅されるのが嫌だ。捨てられるのが嫌だ。またスコルツェニーのおもちゃになるのが嫌だ。
……ってとこかな。100点満点で30点くらいはほしいとこだね。
お小言ほどじゃないけどこういう話は苦手かい?

あの様子だと先生が戻る事はないよ。君も知っての通り頑固者だからねぇ。
……人らしい死に方ってなんだろう。それは組織に属さなければ得られない最期?
(自分がイメージしたのは、夢の中に落ちるように、眠るように日常のサイクルの中で死ぬのが人らしい死だと思ったから。
危険に身を置く仕事の中に理想があるのか純粋に気になったのだった)

うん、素晴らしいね。80点くらい加点してあげよう。そして気分で90点くらい引いてマイナス10点って感じだね。
あんまり頭を使うのは嫌いだね。
それから、自分とおんなじ考え方の人間も。

……三十年。それくらい会ってないが、最後に見たときより確実にめんどくさい性格になってるのは違いない。
それに……、なんか、違和感を感じた。(それがなんなのか、はっきりとはわからなかったけれど。)

さぁな、人らしい最期なんてそれこそ、その本人の価値観によるんじゃねぇか。
俺は……怖くて。あそこ以外の生き方を知るのがこわいから、ずっとそこにいるだけだからな。

おー、……おぅい!?気分て!
(突っ込まずにはいられなかった。)
同族嫌悪?和一の場合、かたっぱしから色んなところに警戒してそうな雰囲気だけど。
俺は心配だよ、普通の生活していても、ただでさえおちょく……ちょっかい出しやすそうな感じなのに、危なげな組織に所属してるなんて。
(うっかり本音が漏れて顔を逸らした)

その違和感っていうのはいい意味で?悪い意味で?
俺は昔の先生をよく知らないから、和一の直感は重要だと思ってる。
(からかってみたり、信頼をおいたり。猫のように気まぐれな男だ。
相手の死生観を聞くと目を細めた)

一歩、君がその恐れから踏み出す勇気をもったなら、俺は君の力になると約束するよ。
幸いここには先生がいて、君に全く馴染みがない訳じゃない。俺との中はここからじっくり深めていければいいし、診療所には色んなお客さんが来てくれる。
外の世界を知るにはとてもいい環境だと思うよ?

(ツッコまれると口元を緩めて笑い)
残念ながら赤点なので補習だなぁ。……組織に戻るとしてもさ、またおいで。俺や先生は命のひとつやふたつ狙われたところで、ハツカネズミ増えるよヤッタネ!くらいの感覚だからさ。
追っ手を差し向けるほど君が組織でいたたまれない感じになるだろーけど。
家訓が『他人を信じるな家族も信じるな』だったもんでね。
誰彼構わず一度は疑ってかかるのはクセにはなってる節はあるな。
(なおその家訓を教え込んだのは兄である。だからこそ、感じた違和感)
……いいと言えば、いいんだろうけどな。
なんだ?アンタ、違和感の原因を探ってくれたりするのか?あんたの元ご主人の身辺調査の報酬で?わー、なんて優しいんだー。じゃあ遠慮なく頼むわ。あー、助かるわー。
(ここまで一息である。)

一応、俺、あんたと今の兄さんを完璧に信用はしてないからな。
信用してない人間のところでぬくぬくと暮らすと思うのか?あり得ないだろ。

どっからどーみても赤点の要因はあんたにあるんだよなぁ……
(半目になって相手を見つめる。
ただでさえ狭い組織内での立場がさらに狭まる未来が見えて深いため息をついた)
……じゃー、俺は行くけど。なにか言伝てがあったらどーぞ?
家族も信じるな、って時点で家訓自体の存在も怪しいんじゃないの。
(誰かに適当言われたのかなぁなんてぼんやり思い、首を傾げた)
いい違和感ならよかったよ。悪い方向なら、俺も動かなきゃいけないと思うけどさ。面倒事は御免だし。
……まっ。和一だけに頑張ってもらうのも申し訳ないからね。なにか気づいたら報告しようか。

信用なんてのは一緒に居ないと得難いものだよ。一歩踏み出さなければそれこそ永遠に。

そーかなぁ。和一はもう少し頑張りましょう!処世術を特にね。
(言伝て。そう言われると人差し指を顎に当てて暫し思案する)
次来るときは菓子折りよろしく。
……とにかく、家族だろうと他人だ。簡単に心を許すなってな。
そんな事を言った兄さんがあんたを信頼してるように見えた。そういう“違和感”だ。
あと、何かに固執してるようにも感じたけど……うん、あんたはなにも知らなそうだな。

(処世術、といわれて)
余計な世話だっつーの。
(そうやっていちいち噛みつくところが子供っぽいなどと言われる要因なのに和一は気付いていない)
……戻ってきたら、少し、変われるように努力しようかね。
(聞こえるか聞こえないか位の小さな言葉で呟いてカラスに変化した彼は空に消えていった)
……そっか。信頼してくれてるね。
いい事だけど悪い事でもあるかな。……俺のどこまでを先生は見透かしているんだろう。
(いっそ、全ての罪を洗いざらいぶちまけてしまっても先生は許してくれるんじゃないだろうか。そう思いながらも、今の関係が壊れてしまうのが恐ろしい。ふぅとため息を吐いた)
まるで恋焦がれる乙女の気分だ……なんてね。

余計でも誰かが言わないと自分の欠点って気づきもしないでしょーよ。
……いってらっしゃい。(またおいで。軽く手を振りカラスの姿を見送ると、ゆっくり診療所の中へ戻っていった)

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