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はっぴー・せみてりー

無貌のアイ【1:1】

太陽を浴びる生物は悉く眠りにつく深淵たる夜。
森林の中に佇む墓の群。
今日も今日とて『彼女』は愛用の大型スコップを引き摺りながら可愛らしい音色で鼻歌を奏でる。

其れは喧騒にまみれた魂が地に還り、清らかな静寂へと変化した『住人』への歌。
其れは彼女という存在を知らしめることにより、『泥棒さん』を寄せ付けないための歌。

そんな歌に興味をかきたてられてか、
はたまた暗闇の墓地に歩く『明かり』を見つけてか、
そもそもはじめから『彼女』に逢いに来たのか……
『彼』、『彼女』、いや、『彼ら』が訪れようとしている――

※このスレッドは【オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569】氏とナーガとの1:1スレッドとなります。
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出現は唐突か。否。アイを抱擁する彼女ならば接近に気付いたに違いない。ならば何故『浮かんだ』のか。其処にアイ情表現が見当たらず、興味本位か好奇心か『呪い』の類が在ったから。兎角。何方にせよ【闇黒】を認識する術は容易く、楽しげな歌。さて。温かな赤に覗き込む三日月よ……ギフトの効果で『それ』はより巨壁に視え。
「ふむ。随分と柔らかな感覚。死を悲しむ『面』『輪郭』とは想い難いが。初対面の輩に挨拶を。我等『物語』はオラボナ。宜しく頼む……名前は如何に」

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