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「特に意味はないけど、日記をつけることにして見た、多分、3日で飽きる」
「この世界に来て、いろいろ試して見たけどやっぱり『リカ』以外の名前は思い出せない」

「適当にここで働いて、お金をもらわない代わりに住まわせてもらってる」
「カメイ……苗字も思い出せない私に、宿屋のおっさんは仮の名前をつけてくれた」
「どうやらおじさんがとあるウォーカーから聞いた『カンジ』なるものにはまってつけたらしい」
「この旅亭の名前の『雨宿り』も、カンジが使われてるらしい」

「あっと、話がごっちゃだ……」
「要するに私はここでテキトーに泊まりに来る客を接客して、その代わりに不自由はしないとの事なのだ」
「実際、ギルドの施設よりはよっぽどマシだと思う」
「ベッドもあるし」
「そうそう、名前だった……おっさんはカンジの中でも『雨』と言うものが好きらしい……rain……あれのどこが？」
「まあ、それで、私の『リカ』の名前まで、カンジにされて、できたのが雨宮利香」

「正直、ダサい」

「おまけに、おっさんはそれで登録しやがった」
「おかげで、この名前で生きていかないといけない・・・あの人はせっかちだから困る」

「・・・まあ、面倒ごと代わりにやってくれたからいいや」