PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

旅亭『雨宿り』

取るに足らぬ世界の話

●世界
西に人の国あり
『神』の祝福受けし選ばれた王が治める秩序の領域なり
東に魔の国あり
最も強き魔が王となり全てを支配する混沌の領域なり
二つの国の間、天を貫く山脈あり
ただ一つ『母なる洞窟』を抜ける他の手段無し
二つの国の端、人の国には偉大なる滝が、魔の国には虚無があり
地より墜ちたもの、決して戻る事叶わず

二つの世界は分かたれど、その憎しみ海よりも深く――
●戦争
魔の欲望は決して満たされる事無く、多くの魔族が『母なる洞窟』を抜け、人の世に悲劇をもたらした。
人はそれを怒り悲しみ、神に祈った。神は祈りに応じ強い光を人々にもたらした。
天より光を受けた赤子はあるものは冒険者となり、あるものは神官となり、そしてあるものは王となり、魔に対抗する力を得た。
そして特に強い光を受けた赤子は魔王の魔力を跳ね除ける勇者と呼ばれ、魔の世に渡り悲劇の芽を摘み取った。
己が世を凌辱された魔族は怒り、より強い悲劇を人の世にもたらした。
そして強い悲劇は更に強い祈りを生み、より強い勇者を創り出し――
●魔王
当代の魔王は巨大な紫水晶の塊であった。
魔石には手も足も無かったが、ただ一つ、他者の心を操る力だけは飛びぬけていた。
故にその魔石――『夢魔』は、その洗脳能力で魔の世を支配したのだ。
そして魔王は部下を操り幾多の勇者を屠り、そしてその存在を霞みの様に隠し、尾を決して掴ませる事はなかった。

ある時、魔界に美しい高貴な女の勇者が訪れた、魔王はそれを気に入り、強大な魔力でこちら側へと迎え入れた。
女勇者は恵まれた環境に育っていなかった。それ故か洗脳無くとも魔王を受け入れ、人を辞めた。
勇者だった悪魔は3人の子を産み、魔王の子供達は最も強い悪魔として恐れられた。
その悪魔達は人の肉体と宝石の心臓を持つ、夢魔と人の混血であったという。
●動乱
魔の世には突如として終焉が訪れる。突然、齢15となった魔王の第一王女が謀反を起こし所属していた『対勇者部隊』を殲滅、人間界へと逃走したのだ。
混血でありながら人を殺め続ける身に嫌気がさしたとも、悪魔故のただの気まぐれとも言われているが、その真相は本人にしかわからないだろう。
魔族達はその裏切り者に怒り苦しみ、追跡と復讐をと即座に吠えた、が。それが長く続く事はなかった。
最後にして、最強の勇者が、魔界に現れ、体勢の崩れた魔界の最深部まで侵入したのだ。
魔王は人を最も恨んでいた第三王女を葬り、魔王へとついに対峙し、そして。
●罪人
その旅芸人を名乗る少女は、奇抜な恰好をしていた。
金色の瞳、老婆の様に薄くも美しい銀の長髪、見たことのない黒色の刃を持つ剣、そしてその胸元に下げた美しい桃色の魔石。
少女は2人、あるいは3人の不思議な従者を引き連れ、人の世を隅々まで見て回る為に旅を続けていたという。

少女の旅は達成されたかは誰も知らない。だが、彼女に関して奇妙な噂が流れている。
魔界から還った『最後の勇者』が各地の酒場を転々として回り、その少女の動向を聞いて回ったのだとか。
勇者はただ、「血を絶やさねば、魔王は生まれる」とだけ、告げたという。
●末路
二人は人の世の西端、巨大な滝の手前で出会う。
互いの従者を逃がし、激突する二人。
黄金の勇者は、全ての魔を滅ぼすため。
白銀の魔王は、己の美しき身を守るため。
最後は勇者が魔王の首を跳ね飛ばしたとも、魔王が勇者の脚を掴み共に滝の下へ墜ちたとも言われている。
いずれにせよ、二人の戦いがどうなったかを知る者は、いない。
●豊穣
大規模召喚直後に『バグ』に巻き込まれ隔絶された地に降りた勇者。
全ての記憶を失い、無垢なる少女として愛を振りまいた魔王。
二人が出会う事は未来永劫無いだろう、否、無いはずだった。

出会った二人は己が存在の為再び殺し合うのか、それとも手を取り合うのか。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM