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和煦の倉

[お話:人との距離]

 療養所を訪れたあなたは、療養所に訪れた経緯を所長に話し
 それを聞いた所長はあなたを受け入れました。

 あなたが通された部屋には、木造の――寝台、椅子、机、棚、箪笥。
 生活に必要な、最低限の家具だけがありました。

 それ以外には、特に何もないさびしい部屋ではありますが。
 部屋にひとつだけある窓から外を見れば
 冬の未だ穏やかでうつくしい海が映っていることでしょう。

* * *

・エル=シャドウ様(p3p000986)との1on1

・きりのいいところでお話は終わります。

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( ふうん、と言葉を零し、眉をすこし寄せて。 )

いいえ、べつにないわ。ただ、あなたの世話を言いつけられただけ。
しってるでしょう? あのお人よしというだけが取り柄の所長。あの人に。
だから挨拶に来たのだけれど、そう素っ気なくされると残念ね。

( まあいいわ、と、勝手に部屋の中を歩き回り、ベッドに腰をかけた。
  もちろん部屋の主の許可はないし、許可を取る気もまるでない様子だった。 )

――それで、あなたのお名前は? 名前くらい、あなたにもあるでしょう。
私はシシィ。シシィ・ジルエット。さあ、私は名乗ったわ。次はあなたの番。
それとも、名乗りひとつできないのかしら?

( ひどく挑発的な物言い。悪びれる様子もなかった。 )

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