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古物商・買取『サムダヤ』
(しばらく扉の方を眺めていたが、ぽつりと独り言を漏らした)
辛うじて人間なのだろうね、わたしも。辛うじて……。
(サムダヤでない自分のことをほとんど思い出せない。世界を渡り歩いては名前も顔も種族も才覚もなにもかもがその場に応じて割り振られる。いいことも悪いことも何もかも摩耗していた。ただ、愛した者がいて、それが手に入らなかったことだけは覚えている。もうその顔も声も名前さえも思い出せないが、それさえ失くしたら自分は何に成り果てるのだろう。或いは、猫が居なくなったなら。また或いは商いを捨てて逃げ出したなら……。)
辛うじて人間なのだろうね、わたしも。辛うじて……。
(サムダヤでない自分のことをほとんど思い出せない。世界を渡り歩いては名前も顔も種族も才覚もなにもかもがその場に応じて割り振られる。いいことも悪いことも何もかも摩耗していた。ただ、愛した者がいて、それが手に入らなかったことだけは覚えている。もうその顔も声も名前さえも思い出せないが、それさえ失くしたら自分は何に成り果てるのだろう。或いは、猫が居なくなったなら。また或いは商いを捨てて逃げ出したなら……。)
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なんにせよここにいることは確かだ。
その店の間口は二間(約3m半)程。
両の壁際に陳列されたきらびやかな、あるいは古ぼけた古道具も相まって、大人の男が擦れ違えば少々手狭だ。
その中に埋もれるように、絨毯を敷いた上がり框の上で小柄な老人が座っている。
おそらくは彼が店主であろう。
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(ちょっとした商談をしてもいいし、雑談をしてもいい。戦闘は勘弁ね。)