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悪の秘密結社『XXX』

【一振の部屋】

まず目に入るのは自作したらしい木製の棚
壁の四方を囲むように配置されたそれには、工具やら雑多な部品やらがそれなりに積まれていた。

ついで作業用と思しき木製の大机と椅子と諸々
大凡一般的な家具ではあるが、生活用というよりは工作用と言った風情だ。

そしてぽつねんと適当に敷かれた掛け布団
場所に困ったから取り敢えず置いておいた。と言わんばかりであった。

総じて部屋というより工房である。
おそらく部屋の主の趣味なのだろう。

そんな部屋の主は適当に居たり居なかったり、作業してたりしてなかったりする
鍵は掛かっていないから勝手に入る事も出切るだろう。

ただし、部屋の片隅に置いてある
コントラバスのケースを開ける事は止めておく事をお勧めしておく
何が起きても知らないよ

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君にしか無い個性の物語だからね!
それは他で聴くことの出来ないここだけのお話。
面白くない筈が無いし、事実面白かった
それに始めて聞いた話だからね
そりゃあ何か奢りたい気持ちにもなるさ。

おっと(メモを閉じて懐に仕舞う)
申し訳ないね。このメモばっかりは誰かに見せるわけには行かないんだ。色々あってね

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