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悪の秘密結社『XXX』

【一振の部屋】

まず目に入るのは自作したらしい木製の棚
壁の四方を囲むように配置されたそれには、工具やら雑多な部品やらがそれなりに積まれていた。

ついで作業用と思しき木製の大机と椅子と諸々
大凡一般的な家具ではあるが、生活用というよりは工作用と言った風情だ。

そしてぽつねんと適当に敷かれた掛け布団
場所に困ったから取り敢えず置いておいた。と言わんばかりであった。

総じて部屋というより工房である。
おそらく部屋の主の趣味なのだろう。

そんな部屋の主は適当に居たり居なかったり、作業してたりしてなかったりする
鍵は掛かっていないから勝手に入る事も出切るだろう。

ただし、部屋の片隅に置いてある
コントラバスのケースを開ける事は止めておく事をお勧めしておく
何が起きても知らないよ

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「……と言う訳だ。状況は聞いての通り、聞きしに勝る大騒ぎだな」
 溜息を吐いたレオンに集まった情報屋三人は苦笑した。
「とっても心外だけど、これを表現する色は『ブラック』のみね」
「おや、血の色の『レッド』も混ざるかと思ったけど」
「……ショウ、笑えない冗談を聞く気分じゃないの」
 プルーの言葉にショウは「悪いね」と肩を竦めた。
 幻想楽団『シルク・ド・マントゥール』の公演が始まってから幾分か経つ。
 公演は噂通り大層立派なもので、ユリーカも含めた四人も一度は見に行った。
 確かに評判が上がるのは当然で、噂になるのは当たり前ーーそれは共通認識である。
「最新の報告をするのです。
 誘拐事件に、鍛冶屋のおじさんの辻斬り……
 ……一番気になるのはイレギュラーズの偽物事件なのです。
 皆、大変な事件を一生懸命追いかけているのです。酷いのです」
 大きな瞳を潤ませてそう言うユリーカは余程憤慨しているのだろう。その顔色は赤らんでいる。
「……ま、揃いも揃ったり酷い有様だ」
 そんなユリーカの頭にポン、と手を置いたレオンは何時に無く真面目な顔をしている。
「これまでの『公演』でこれだけの『不吉』が起きたって話は聞いた事がねぇ。
 蛇の道は蛇ってな。長い間やくざな仕事してりゃ、伝わってくるモンも多い。
 この俺が知らねぇって事は少なくともサーカス絡みの過去にねぇって事だろう。
 まぁ、これが初めての事態だとして。それを前提にした時、考えられる可能性は何だと思うね」
「まず、『変異』。現象自体が変わった場合。これまではこうでなく、今回からこうなった。
 その場合はもしかしたら、当事者の意識にはない受動的な変化かもね」
 プルーの言葉をショウが継ぐ。
「次に『意識』だな。この事態を起こしている何者かが居るとするなら、ソイツが本気になったって事。
 こちらは能動的な目的意識や悪意を帯びているかも知れない」
「どちらだと思うね」
「そりゃあ」と言葉を揃えかけたプルーとショウに代わってユリーカが言い切った。
「悪い奴が居るに決まっているのです!」
 ユリーカの言葉は酷く感情的なものだったが、同時にある種の正鵠も射抜いていた。

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