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Country House

【個別】Bitter & Sweet

これはとある少女の、ちょっとした勘違いから生まれたもの

季節は冬
冷たい風が吹くこの季節でも街中は人々で溢れ活気づいている
よく見ればなにやらプレゼントを贈り合っている様子であり…

「貴方に幸福を。灰色の王冠を」

今日はグラオ・クローネの日
家族、親友、恋人、仲間……
大切な人に贈り物をして、その絆を形にしようという日である

人々がそれぞれの幸せを紡ぐ中、俯きつつ走り出す少女が一人
少女が落としたものを手に取り、後を追う青年
これはそんな二人の、その後の一幕

■<グラオ・クローネ2020>飴色ベリル
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/2749
このお話の続きとなります

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(彼女の反応で一瞬、これでも伝わらないのか……!! と思ったが…真っ赤な顔の彼女が見える、もしかしたら伝わってる…のか……?なら、全力で、全力で……!)

……あぁ、と、友達としてじゃねぇ…………

(普段は閉じた糸目も開けば、灰を宿した三白眼、極力開かない糸目だが…凄く、大事なことだから、開いたうえで、有りのままで伝えたい、自然と自身はそう思っていたらしい)

(開いた眼でしっかりと、貴方の瞳をじっと見る、目を逸らさずに、焦ってたっててんぱってたって決して貴方を見逃す事が無いように)

……恋とか、恋愛とか、そーゆう意味での………だ、大好きって事だよ……!!

(しっかり、自分なりに必死に、伝えた―――伝えたのだ)

…………っ

(これもう完全に伝わったよな…。…言っちゃったよ言っちゃったよ伝えちゃったよわ――――――!わ――――!!!好きが溢れすぎてたよ歯止め聞いてなかったな俺そうだよこの後どうしようどうしようまだ何の準備も済んでなかったのに告白しちゃったよそもそもアニーがどう俺の事思ってるのか知らねぇんんだよ両想いとは限らねぇからなうわぁ―――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

(…なお、言いきった頃には目を逸らさない以外は茹蛸のように真っ赤な上、内心は想像以上にてんぱっていた訳だが)

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