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水底劇場

【RP】清ければ月宿る

穏やかな昼下がり。崩れかけた客席での一幕。

あなたが古びた劇場へと辿り着き、なんの酔狂か客席へと足を運んだのなら、1人のディープシーとまみえるだろう。
水気を含んだ空気。音の沈んだ劇場で。

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ひのか、足元には気をつけ――
(古く朽ちた建物に、揺らいだ身体。一瞬足を踏み出しかけたが、保たれたバランスに息をひとつついて。笑った顔にはいたずらっぽく目を細め)
ぼくは生憎と……探し物が苦手だから。見えなくなったりしないでおくれ。

それは良かった。風邪をひいては大変だもの。
……でく……? きみが、かい?
(聞こえた言葉の意味はなんだったか。幾つか思い起こすも、目の前の人物に当て嵌るとは思えなかった)
(陽花の声に、は、と思考を止め。刀を手渡す様を見れば、良かったと再び穏やかに笑んで)
うん。そうだねぇ、持ち主の元へ帰れたんだ。きっと、安心しているに違いない。

ぼくは、ヴェレロゥト=シュティンメィア。長い名前だから、きみの好きに呼んでくれると嬉しいなぁ。
ここのところ、専ら誰かを驚かせてしまっているけれど。ここに住んでいる方の、「仲間」だよ。
……ねぇ、夜闇の瞳をしたきみ。きみの名前も、聞かせてくれるかい。

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