地下を抉るようにして作られた特殊空間。

床に刻まれ瞬く魔法陣。
地上よりも濃度の濃い空気。
火の灯る無数のろうそくと燭台。
水の張られた天上からは穏やかな光が差し込む。

此処は工房。
すべてを徹底して調整された。
魔術の本領を発揮する為の場所。

「さぁ、キミは何が欲しいのかな？」

魔術師は穏やかに笑う。
魔力の篭った道具が入用とあらば注文を、望み通りのものを約束しよう。

生まれ持った物と言うなら、この体質の方だろうな。
肉体的な加齢は既に止まってる。そういう生まれなんだ。
（こればっかりはどうにもならんな、と苦笑し）

０から勉強も無く錬金術が使えるのは･･･
元々居た世界で蔓延した特殊なウィルスに感染したのが原因。
感染したヤツは大体特殊能力が使えるようになる。
俺みたいに錬金術が使えるヤツも居たし。
薬品を体内精製出来たりするヤツとかも居たな。

あぁ、あと感染の心配は要らない。
こっち（幻想）なら他人に感染することはないと思う。＞シュトラール

んー･･･ちょっと使ってみるか。
その方がわかりやすいだろう。

（胸ポケットから青い宝石の原石を取り出し）
（掌に置き指を鳴らすと原石が光に包まれ一瞬にして花の髪飾りに変化した）

うーん、そうだなぁ･･･コレを着てると楽ではあるが･･･
確かに磨耗は多そうだ。
っと、折角だしルーキスにプレゼントだ。
（作った髪飾りを差し出し＞ルーキス